ここ数日、Arch系のディストリビューションが続いたので、ここでDebian系です
Arch系とDebian系の大きな違いはアーキテクチャ Arch系に軽量Linuxは多くありましたが、自分的に軽量Linuxと言えばやっぱり32bit版なんですよね 古いパソコンの殆どは32bitじゃないですか 古いパソコンを動作できるディストリビューションは、軽量Linux 32bit版しかないんですよね
そんな今日はBunsenLabs Linux Lithiumを使ってみたいと思います
BunsenLabs LinuxはDebian安定板ベースのディストリビューションです 軽量なopenboxデスクトップに、Tint2システムパネルとconkyのウィジェットでシンプル且つ機能的にカスタマイズ
VAIO TypePで起動してみたいと思います
BunsenLabs Linux Lithium

Release | 2020.08.02 |
Type | Linux |
Based on | Debian (Stable) |
Package Management | DEB |
Architecture | i686, x86_64 |
Desktop | Openbox |
Download
SONY VAIO TypeP VGN-90HS

CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます このまま[Enter]キーを押します

起動しました 起動後の挙動は軽快 ★★★☆☆ 良い感じで使えそうです

Live Bootセッションでの日本語化
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get -y install task-japanese locales-all
$ sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
このTerminalはコピペできません コピペを使いたい場合はLXTerminal辺りをインストールした方がいいですね
一旦ログアウトして、再ログインで日本語化されます
ログインパスワード
ログインのパスワードはliveです
Desktop
BunsenLabs Linuxのデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左シングルクリック実行の設定です

パネルアイテム

アプリケーションメニュー
Live Bootセッションでのアプリケーションメニューのメインの項目は英語表示でサブは日本語化されています 日本語フォントが若干アレです

フォントを変えてみました メニュー全体がスッキリしました


セッションのオプション
クリックでセッションのオプションが表示されます

デスクトップ上での右クリックメニュー
BunsenLabs Linuxはopenboxなので右クリックメニューは、アプリケーションメニューになっています

Nitrogen
BunsenLabs Linuxはopenboxなので、壁紙の設定ツールはNitrogenが入っています
Nitrogenは多機能な壁紙設定ツールです

System Tools
Openbox設定マネージャー
主に外観の設定ツールです

Thunar
高機能なファイルマネージャーのThunarです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです
このTerminalはコピペが使えません

Applications
Dillo
ウェブブラウザは超軽量ブラウザのDilloが入っています
DilloはVAIO TypePでも軽快に動作します

しかし盛大に文字化けを起こします

文字化け対策
テキストエディタを起動します
/etc/dillo/dillorcを開き、末尾に下記を追記します
font_serif=”fonts-japanese-mincho”
font_sans_serif=”fonts-japanese-gothic”
font_cursive=”fonts-japanese-gothic”
font_fantasy=”fonts-japanese-gothic”
font_monospace=”fonts-japanese-gothic”
無事に文字化け解消しました
しかしDilloは軽量が故に色々とアレな部分が多くあります
因みに下記はYahoo JAPANのTOPページです

Dilloを使うのは現実的ではないので軽量ブラウザのmidoriをインストール TypePでもそこそこ軽快に使う事ができます

Ristretto
軽量画像ビューアのRistrettoです TypePでも軽快に動作します

ミュージックプレイヤーの音飛び問題
ミュージックプレイヤーはのAudaciousを追加でインストールします
VAIO TypePはDebian系のディストリビューションで音飛びします その対策が比較的簡単なので自分はAudaciousを使います
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します

しっかり設定すればVAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます

日本語入力
日本語入力をインストール設定します
Fcitx関連をインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc
一旦ログアウトして再ログインします
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているのでクリックで設定を開きます
入力メソッドタブを開き日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

Mousepadを起動して日本語入力してみます

あとがき
BunsenLabs Linuxはopenboxを使った、活きの良い32bit版のディストリビューションです VAIO TypePで軽快に動作できたので、Windows Vistaモデル前後でも動作可能かと思います 古いパソコンの再生を目論んでいる方に、お勧めしたいディストリビューションですね
古い低スペックパソコンを動作させるのはロマンです しかも最新のOSを無料で使えるって、とても贅沢な事ですよね Linuxに関わる全ての方に感謝です
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