今日はUfficio Zero Roma 2.0.1を使ってみたいと思います
Ufficio Zero はItaly(イタリア)発のディストリビューションです Ufficio Zeroは少々変わっているディストリビューションで、バージョンごとでベースのディストリビューションが異なり、そのベースとなるディストリビューションはDevuan・Linux Mint・PCLinuxOSとDebian系のディストリビューションが使われています そして今回使う32bitのXfceデスクトップ版はDevuanがベースにビルドされています
今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypeP VGN-90HSで日本語起動してみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Ufficio Zero Roma 2.0.1 32bit(Xfce)

Release | 2020.06.06 |
Type | Linux |
Based on | Debian, Devuan, Linux Mint, PCLinuxOS |
Package Management | dpkg |
Architecture | i386, x86_64 |
Desktop | Xfce, MATE |
Download
SONY VAIO TypeP VGN-90HS

CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 上から2番目を選択してTAB キーを押します 下記の様にLocalesとLayoutsを編集し、Enter キーを押します

Desktop
起動しました 起動後の挙動はそこそこ軽快 ★★★☆☆
デフォルトでも使えますがコンポジット処理を切って更に軽快にします
コンポジット処理を切るとパネルの透過効果が無効になります

Ufficio Zero Roma 2.0.1はパネルは上に設置 下にはパネルランチャーが設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
パネルアイテム 左側

アプリケーションメニュー
アプリケーションメニューのランチャーはXfceのシンプルなタイプが使われています

アプリケーションメニュー 右側

セッションのオプション
ログアウト・シャットダウン等のセッションを実行できるツールです

パネルランチャー
パネルランチャーには定番のアプリが登録されています

ディレクトリ
ドキュメントのディレクトリを直接ファイルマネージャーで開く事ができます

デスクトップ上での右クリックメニュー
Ufficio Zero Roma 2.0.1の右クリックメニューはアプリケーションのランチャーも付いています

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が数枚用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Thunar
軽量高機能なファイルマネージャーのThunarです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
さすがにAtomを積んだVAIO TypePではキツイので軽量ブラウザを導入した方がいいですね
この組み合わせならMidoriかPalemoon辺りがお勧めです

GIMP
画像編集アプリのGIMPです
このパソコンでは起動は遅いですが使えなくないレベルで動作できます
GIMPほどの機能が不要ならばワンランク下のPaint系のアプリを導入した方がいいかも知れません
Pinta辺りなら、もう少し軽快に使えると思います(Windowsのペイント風のアプリです)

Audacious
ミュージックプレイヤーはParoleが入っています
しかし残念ながら音飛びを起こして使えません
代わりに軽量高音質ミュージックプレイヤーのAudaciousをインストールして使います
AudaciousはSynapticやTerminalでインストールできます
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePはDebian系のディストリビューションで音飛びします Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します

しっかり設定すればVAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます

日本語入力
Ufficio Zero Roma 2.0.1には日本語入力ツールはインストール済みですが、入力メソッドのMozcが入っていないのでインストール設定します
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ibus-mozc
パネルに常駐しているキーボードをクリックしてIBusを再起動させます
再起動したら今一度、パネルのキーボードのメニューを開き設定を起動させます
入力メソッドタブを開き日本語キーボードとMozcを追加設定します

デフォルトではイタリアのキーボードが設定されていますが削除します
テキストエディッタのMousepadを起動し日本語入力のテストをします

あとがき
Ufficio Zero Roma 2.0.1は軽快に動作しとても良いディストリビューションです
しかし、バンドルされているオフィスアプリのLibreOfficeが起動できませんできした これはLive Bootだけの問題かVAIO TypePだけの問題か判りませんでした
そしてインストーラーが日本語環境では起動しませんでした 英語環境でインストーラーを起動したところ問題なく起動しました
共にVAIO TypePだけの問題かは判りませんが、今回のLive Bootで発生した2つの問題です LibreOfficeは代用が利くので問題ありませんが、インストーラーは少々厄介です 英語でインストールしてインストール後に日本語化させるしかないですね
まあ問題はありましたが全く使えないレベルではないし、むしろAtomでもこれだけ軽快に動作するディストリビューションは貴重です 今後のアップデートに期待ですね
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