今日は2021.0205にリリースされた、Lubuntu 20.04.2 LTS Focal Fossaを使ってみたいと思います
LubuntuはUbuntuから派生したディストリビューションで、軽量でリソース消費量が少なく省エネなLinuxディストリビューションです
Openboxウィンドウマネージャーを使用することで、低スペック・古いコンピューターを動作させるため軽量化 XubuntuやUbuntuの半分のメモリ使用で動作させます

デスクトップ環境はLXDEを採用していましたが、18.10以降はLXQtを使用しています ArcテーマとPapirusアイコンの組み合わせは、とても綺麗で見やすくメリハリの有るデスクトップを演出 シンプルでありながらモダンで強力なグラフィカルユーザーインターフェイスをダイナミクスに装飾します

堅固なUbuntuベースに基づいた軽量で機能的なLinuxディストリビューションのLubuntuは、脅威のレビュー・脆弱性の修正・リリースのセキュリティ機能のアップグレードを常に行い、本番環境のシステムとワークロードを保護します

アップデートには専用のアプリ管理ツールのDiscoverがプリンストール GUI操作にてアプリのインストールからアップデートまで、ワンクリックで簡単に操作できるので、Linuxビギナーユーザーでも安心して使う事ができます
Lubuntuは、ウェブブラウザ・オフィスアプリ・PDFリーダー・画像エディタ・ミュージックビデオプレーヤーなど、現代人にとっての必需品的アプリがプリインストールされているので、インストール後に即戦力で使えるディストリビューションに仕上がっています
今回リリースされたLubuntu 20.04.2 LTS Focal Fossa は、LTS(長期サポート版)なので2023.04までサポートされます
Lubuntu 32bit版を使いたい方は、こちらの記事をどうぞ
注)サポート期限は2021.04です

インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Lubuntu 20.04.2 LTS Focal Fossa

Release | 2021.02.05 |
Type | Linux |
Based on | Ubuntu |
Package Management | dpkg |
Architecture | x86_64 |
Desktop | LXDE, LXQt |
システム要件
CPU | 266MHz以上のプロセッサ(512MHz以上推奨) |
メモリ | 128MB以上(512MB以上推奨) |
ディスク容量 | 3GB以上のハードドライブ(6GB以上推奨) |
汎用のグラフィック |
この数値は公式よりアナウンスされているものです

Download
CF-R6AW1BJR

CPU | Intel(R) Core 2 Duo U7500 |
RAM | DDR2 SDRAM 1.5GB |
STORAGE | SATA 500GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください




起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 使用する言語を選択してEnter キーを押します

この画面でEnterキーを押します

起動しました 最近は15年くらい前のパソコンばかり使っていたので、Core2DuoのCF-R6が軽快に感じます

インストール
デスクトップ左側にある、インストーラーのアイコンをクリックで起動させます
使用する言語を選択します
Live Boot起動時に日本語で起動させているので、デフォルト言語は日本語で選択されています

ローケーションを、地図上をクリックして設定します

キーボードレイアウトを設定します
日本で販売されているWindows系のパソコンは下記選択でOKです(インストール後に変更可能です)

インストールするパーティションを選択します
このパソコンにはWindowsやLinuxがインストール済みなので、手動パーティションを選択します

インストールするパーティションをクリックして、下記の様に編集設定します

ユーザー情報を入力します

最終確認です 確認後にインストールをクリックします

インストールは15分前後で終了します
インストールにかかる時間はパソコンのスペックで前後します

インストール終了です パソコンをシャットダウンさせUSBメモリを確実に抜いて終了です
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は、至って軽快 ★★★☆☆
なかなか良い感じで動作してくれます

Lubuntu 20.04.2 LTS Focal Fossaのデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
パネルアイテム

アプリケーションメニュー
アプリケーションメニューは、Windows9xチックなLXQtのシンプルなランチャーが設置されています

ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワードを入力でログインできます

Live Bootセッションではパスワード未記入でログインできます
セッションのオプション
セッションのオプションは、コンピューターをログイン・シャットダウン等を実行できます

日時
パネル上は時計を表示 クリックでカレンダーを表示できます

デスクトップ上での右クリックメニュー

デスクトップの設定
デスクトップの設定には、オリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
LXQt Configuration Center
各種設定ツールのLXQt Configuration Centerです

QTerminal
ターミナルエミュレーターのQTerminalです

PCManFM-Qt
軽量ファイルマネージャーのPCManFM-Qtです

Discover
アプリ管理ツールのDiscoverです
GUI操作にて、アプリのインストールを行えるツールです

Muon Package Manager
アプリ管理ツールのMuon Package Managerです
こちらもGUI操作にて、アプリのインストールを行えるツールです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使えます

LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは、そこそこ使うことができます

LXImage-Qt
軽量画像ビューアのLXImage-Qtです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

VLCメディアプレイヤー
定番のメディアプレイヤーのVLCです

日本語入力
Lubuntu 20.04.2 LTS Focal Fossaには、日本語入力関連ツールのFcitxはプリインストール済みです
入力メソッドのMozcをインストール設定します
fcitx-mozc
QTerminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fcitx-mozc
Fcitxを設定
パネルに常駐しているFcitxの再起動をクリックして、Fcitxを再起動させます

再びパネルよりFcitxの設定を開きます
入力メソッドタブが、日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します

ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします

あとがき
Lubuntu 20.04.2 LTS Focal Fossaは確かに軽量なディストリビューションです しかしながらLXDEを使っていた頃の軽さは、デスクトップの描画効果や装飾と引き換えに無くなった感じ この辺は多くのユーザが呟いていますが、自分的にLXDEなフィーリングを持ったLubuntuが好きでしたね
でもこれはこれで、QtなLubuntuの良さも多くあるので、一概には言えませんけど…
因みにCF-R6で使った感じは上々 普通に軽量ディストリビューションとして、軽さのパフォーマンスを見せてくれました しかもデスクトップの細部にわたる装飾や描画効果は、軽量なデスクトップとしては最高の仕上がり LXDEのチープさと比べると雲泥の差 この辺を考慮すると、これはこれでアリですね

インストールに使われた容量は5.51GB
この辺は使い方にもよりますが、15GBもあれば十分使える感じ 余裕を持って20GB有れば濃く使い込む事も可能ですね

インストールするなら、WindowsVista世代のパソコンからなら、余程の低スペックでない限りOKかと思います って言うか64bitのCPUが使われているパソコンで、今回使ったCF-R6より低スペックは余り見かけませんね
自分的に64bitCPU搭載のパソコンは低スペックと思っていませんからw
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