今日は2021.02.25にリリースされた、KDE neon 20210225を使ってみたいと思います
KDE neonは、United Kingdom(イギリス)発の、最新のUbuntu LTS版をベースにKDEによって開発されているLinuxディストリビューションです
最新の64ビット版Plasma5環境・フレームワーク・Qt5ツールキット等のKDEに適合するリポジトリより、最新のKDEソフトウェアを提供 スマートで美しい描画効果環境のKDEデスクトップより、最先端のアプリケーションを使うことができます

KDE neonのベースとなるUbuntuは、セキュリティを念頭に置いて構築されています こういった経緯より開発者が使用する人気のディストリビューションである理由の1つとも言われています UbuntuのCanonicalのセキュリティチームは、脅威のレビュー・脆弱性の修正・リリースのセキュリティ機能のアップグレードを常に行い、本番環境のシステムとワークロードを保護します

アップデートには専用のアプリ管理ツールのDiscoverがプリンストール GUI操作にてアプリのインストールからアップデートまで、ワンクリックで簡単に操作できるので、Linuxビギナーユーザーでも安心して使う事ができます


今日はCeleron N2830 搭載の ECS LIVE STATION LS-4-64に日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
KDE neon 20210225

Release | 2021.02.25 |
Type | Linux |
Based on | Ubuntu (LTS) |
Package Management | dpkg |
Architecture | aarch64, x86_64 |
Desktop | KDE Plasma |

Download
今回使用したISOイメージはneon-user-20210225-0945.isoです
ECS LIVE STATION LS-4-64

CPU | Intel Celeron N2830 (SoC) Processor |
RAM | DDR3L 4GB |
VIDEO | Intel® HD graphics |
STORAGE | SATADOM 64GB |
LAN機能1x GIGABIT LAN ポート WiFi IEEE 802.11b/g/n + Bluetooth4.0搭載ストレージ ワイヤレス給電 (Qi)Qi V1.1.2 (5V1A=5W max) |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
KDE neonはBoot画面とかなく起動します

起動しました
先ずは①をクリックしてネットワークに接続します
そしてインストーラーを起動します

インストール
インストーラーを起動させます
使用する言語を選択します

ロケーションを、地図上をクリックして設定します

使用するキーボードレイアウトを設定します
日本で販売されているWindows系のパソコンは下記でOKです

インストールするパーティションを設定します
このパソコンには他OSがインストールされているので、手動パーティションを選択します

インストールするパーティションクリックして、下記の様に編集設定します

ユーザー情報を入力します
入力後にインストールをクリックします

インストールは15分前後で終了します

インストールにかかる時間は、パソコンのスペックで前後します
インストール終了です
パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です

Boot画面
インストール後のパソコンのBoot画面です
インストールしてあった他のOSも表示され、問題なく起動します

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
普通に即戦力で使う事ができます

ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワード入力でログインできます

Lock画面
Lock画面は、設定したアイドル時間超過か、強制でコンピューターをロックさせる事ができます
ユーザーパスワードを入力でロックを解除できます

パネルアイテム 左側

アプリケーションメニュー
アプリケーションメニューはKDE Plasmaのシンプルなタイプが設置されています

パネルアイテム 右側

音量調節
コンピューターに搭載されているサウンドデバイスの音量調整です

デスクトップ上での右クリックメニュー

デスクトップの設定
デスクトップの設定には、オリジナルの画像が用意されています

System Tools
KDEシステム設定
各種設定ツールのKDEシステム設定です

Dolphin
高機能なファイルマネージャーのDolphinです

Konsole
ターミナルエミュレーターのKonsoleです

Discover
アプリ管理ツールのDiscoverです
GUI操作にて、アプリをインストール・アップデートできるツールです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ軽快に動作します

Gwenview
画像ビューアのGwenviewです
このパソコンでは軽快に動作します

KWrite
テキストエディッタのKWriteです
このパソコンでは軽快に動作します

VLCメディアプレイヤー
定番のメディアプレイヤーのVLCです

日本語入力
KDE neon 20210225には、日本語入力関連ツールのFcitxはプリインストール済みです
設定等を確認してみましょう
Fcitxの設定
パネルには既にFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

設定ツールの入力メソッドタブで、日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

テキストエディッタを起動して、日本語入力のテストをします

あとがき
KDE neon 20210225は、軽量なKDE Plasmaでカスタマイズされているだけあって軽快に動作しました プリインストールされているアプリも少なめなので、自分色に構築したい方にはピッタリのディストリビューションです

今回のインストールに消費した容量は5.31GB なかなかいい感じです
KDE neonは描画効果があるデスクトップ環境ではありますが、Windows7モデルのロースペックなパソコンでも動作可能です

日本語環境は比較的簡単に構築できるので、意外とビギナーの方にも需要あるかもしれませんね
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