今日は無性にVAIO TypePに触りたくなったので、2021.05.03にリリースされたSparkyLinux 5.15 Xfceを使ってみたいと思います
SparkyLinuxはPoland(ポーランド)発のDebian GNU / Linuxオペレーティングシステムに基づいた、デスクトップ指向なLinuxディストリビューションです
Sparkyは高速で軽量デスクトップ環境を備えたLinuxで、インストールして直ぐに使えるように日常的な即戦力なソフトウェアがプリインストールされています
今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypeP VGN-90HSにインストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
SparkyLinux 5.15 Xfce 32bit

Release | 2021.05.03 |
Type | Linux |
Based on | Debian |
Package Management | dpkg |
Architecture | armhf, i686, x86_64 |
Desktop | Budgie, Enlightenment, JWM, KDE Plasma, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, Xfce |
最小システム要件
CPU | i686 / amd64 |
メモリ | 128 MB(CLIエディション) 256 MB (LXDE、LXQt、Openbox) 512 MB(Xfce) |
ディスク容量 | 2 GB(CLIエディション) 10 GB(「ホーム」エディション) 20 GB(GameOver/Multimedia) |
Sparkyインストーラー(Calamares) には、最低1GBのRAMが必要です |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
Download

今回使用するISOイメージファイルは、sparkylinux-5.15-i686-xfce.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 上から7番目「More Languages・・・」を選択して使用する言語を選択して起動させます

起動しました それでは順に沿ってインストールしていきます
- ネットワークに接続
- インストーラーを起動

インストール
インストーラーが起動しました
使用する言語を選択します

地図上をクリックしてロケーションを設定します

キーボードレイアウトを選択します
日本で販売されている日本語のWindowsの入ったパソコンは下記でOKです

インストールするストレージとパーティションを選択します
このパソコンには他のOSも入っているので、任意のパーティションにインストール可能な手動パーティションを選択します

パソコンに複数のストレージを搭載してる場合は、上のプルダウンメニューよりインストールするストレージデバイスを選択します
インストールするパーティションをクリックして下記の様に編集設定します

必要なユーザー情報を入力します

最終確認です
確認後にインストールをクリックします

インストール開始しました
インストールは15分前後で終了します

インストール終了
パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です

インストール後の初回起動
初回起動時にインストールしきれなかった不足分(言語等)のインストールを促すウィンドウが開くので、言われるままに追加分をインストールします

ここで日本語入力関連ツール(FcitxとMozc)や日本語フォントがインストールされます
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
VAIO TypePをここまで動かせるSparkyLinux 5.15 Xfceって素晴らしいです しかも無駄に高機能だし…

SparkyLinux 5.15 Xfceのデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
パネルアイテム

Whisker Menu
Xfce定番の機能的なメニューランチャーのWhisker Menuです

Bluetooth
Bluetoothデバイスの設定・接続管理ツールです

右クリックメニュー

デスクトップの設定
デスクトップの設定には、オリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

Thunar
高機能なファイルマネージャーのThunarです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは若干起動は遅いですが、起動後はそこそこ使うことができます

LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは、そこそこ使うことができます

GPicView
画像ビューアのGPicViewです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Audacious
VAIO TypePではミュージックプレイヤーはAudaciousをインストールします
Audaciousは、Synapticパッケージマネージャー・Terminalでインストールできます
Audaciousをインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install audacious
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePは多くのLinuxのディストリビューションで音飛びします
Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します
通常では、この方法で解消する筈ですが今回はダメみたいなので、PulseAudioを削除します
PulseAudio削除
Synapticパッケージマネージャーを起動します
「pulse」で検索して、結果より出来てきた「pulseaudio」削除します

PulseAudio削除は、それに依存するツール(音量調節等)が使えなくなる可能性があるので、削除する場合は自己責任にてお願いします
Audaciousを設定
- Audaciousを起動します
- 設定画面を開きます オーディオタブを選択します
- 出力プラグインをALSA出力を選択します

無事に再生できました
設定をしっかりすれば、VAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます

Pulse Audio削除で音量調節は使えなくなりました
因みにAudaciousの音量調整はソフト側で行えます
日本語入力
SparkyLinux 5.15は日本語入力関連ツールはインストール設定すみです
念のため設定を確認します
Fcitxの設定
パネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

入力メソッドタブで、日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します

ワープロアプリを起動して日本語入力のテストをします

今回使用したパソコン
SONY VAIO TypeP VGN-90HS

CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
あとがき
なんか凄い久しぶりにTypePに触れた気がしました そう言えば最近、Pentium M搭載のCF-W4を購入して以来、低スペックで起動できるLinuxを使うパソコンの座を奪われた感がありますw
しかし、Atomを搭載しているTypePは低スペックパソコンには変わりないです そんなパソコンを動かすことのできるLinuxが開発され続けていることは貴重です
SparkyLinuxは比較的TypePと好相性なので、これからも注目したいディストリビューションですね
今回のインストールに消費した容量は4.39GB(screenfetch・GParted込み)とナカナカのミニマムなパフォーマンス インストールするなら20GBは欲しいところですね

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