今回は2021.05.13にリリースされた、ArcoLinux B icewm 21.05.9を使ってみたいと思います
ArcoLinuxは、Belgium(ベルギー)発のArch Linuxに基づく、Linuxディストリビューションです

ArcoLinuxは多くのビデオチュートリアルもアップしているので、ユーザーは使うことによりLinuxスキルを習得できます ArcoLinuxはソフトウェアと共に進歩できるディストリビューションです
ArcoLinuxは3つのタイプが開発されています
デフォルトでフル機能搭載のArcoLinux 最小限でいてカスタマイズ性の高いArcoLinuxD 事前に構成された8種類のデスクトップをユーザーがカスタマイズ構築できるArcoLinuxB
今回はArcoLinuxBをセレクト デスクトップは軽量なicewmをチョイス
Windows Vista世代で、主にサーバー目的で使用されたIntel Atom D510搭載の、FOXCONNのMini-ITXマザーボードのD51Sを使った自作機にインストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
ArcoLinux B icewm 21.05.9

Release | 2021.05.13 |
Type | Linux |
Based on | Arch |
Architecture | x86_64 |
Desktop | Awesome, bspwm, Budgie, Cinnamon, Deepin, GNOME, i3, icewm. MATE, KDE Plasma, Openbox, Xfce |
Download
今回使用するISOイメージファイルは、arcolinuxb-icewm-v21.05.9-x86_64.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 一番上を選択[enter]キーを押します

起動しました それでは順に沿ってインストールしていきます
- ネットワークに接続
- インストーラーを起動

インストール
インストーラーが起動しました
使用する言語を選択します

使用するカーネルを選択します
判らなければデフォルトが無難ですね 自分はLTSカーネルを選択します

インストールしたいドライバ類を選択します
主にGPU関係が多いです 低スペックのD51Sなのでノーチェックです

ログインマネージャーを選択します
ここは無難にデフォルトを選択

ここ以降はアプリ関係なので割愛します(ユーザーの使い勝手で選択します)
地図上をクリックしてロケーションを設定します

キーボードレイアウトを選択します
日本で販売されている日本語のWindowsの入ったパソコンは下記でOKです

インストールの種類を指定します
このパソコンはパーティションを切っているので、任意のパーティションにインストール可能な手動パーティションを選択します

インストールするパーティションをクリックして下記の様に編集設定します

必要なユーザー情報を入力します

最終確認です
確認後にインストールをクリックします

インストール開始しました 終了まで、お茶でも飲みながら待ちましょう
インストール終了しました
パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は、そこそこ軽快 ★★★☆☆
Atom D510は、かなり非力なので心配しましたが普通に使えるレベルで動作します

ArcoLinux B icewm 21.05.9のデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワード入力でログインできます

このログイン画面は英語デスクトップの画面です(格好よかったので、こっちを掲載してみました)
パネルアイテム

アプリケーションメニュー
アプリケーションメニューはWindows9xテイストで軽快に動作します

Variety
壁紙設定ツールのVarietyです
壁紙フォルダにはオリジナルの背景画像が用意されています

Varietyは多機能なので、設定次第で色々な楽しみ方ができます

右クリックメニュー
デスクトップ上ので右クリックメニューは、アプリケーションランチャーが設置されています

System Tools
Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Thunar
ファイルマネージャーのThunarです
低スペックのこのパソコンでは少々動きが悪いので、インストール時にPCManFMあたりをチョイスした方がいいですね

PCManFM
ファイルマネージャーのPCManFMです
低スペックのパソコンの場合は、こちらを使った方がいいですね

Pamac
アプリ管理ツールのPamacです
GUI操作にてアプリのインストールや更新を行えるツールです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使うことができます
メモリ4GB積んでる恩恵ですね

Abiword
軽量ワープロアプリのAbiwordです
インストール時にオプションでインストールしました
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Gnumeric
軽量表計算アプリのGnumericです
インストール時にオプションでインストールしました
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Krita
画像編集アプリのKritaです
インストール時にオプションでインストールしました
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Audacious
高音質ミュージックプレイヤーのAudaciousです
インストール時にオプションでインストールしました
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo pacman -Sy
$ sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc fcitx-configtool
.xprofileを作成
テキストエディタを起動します
homeフォルダに.xprofileを作成し、下記を記述して保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
ファイルマネージャーは非表示ファイルは表示しない設定になっています
.xprofileは非表示ファイルなので保存後は、ファイルマネージャー上では表示されません
表示設定で隠しファイルを表示にチェックを入れると表示させる事ができます

Fcitxの自動起動設定
テキストエディタを起動します
~/.config/icewm/startupを開き、下記を追記します
fcitx &
コンピューターを再起動させます
Fcitxを設定
再起動するとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

入力メソッドタブで日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

ワープロアプリを起動して日本語入力のテストをします

今回使用したパソコン
D51S Mini-ITX FOXCONN

CPU | Intel Atom D510(1.66GHz) |
RAM | DDR2 SDRAM 4GB |
VIDEO | Intel GMA 3150 |
STORAGE | SATA HDD 100GB |
10/100/1000BASE-T×1(Realtek 8111DL) HDオーディオ対応(Realtek ALC662) |
あとがき
icewmデスクトップは超地味ですが、意外と機能的でナカナカ面白い環境です
しかも時代遅れのAtom D510でこのパフォーマンス

軽量なArcoLinuxとの相性もよく軽量な環境をユーザーに提供してくれます
毎度のことですがArcoLinuxに32bit版があれば …ArchLinux
今回のインストールで消費した容量は8.05G(LTSカーネル・Abiword・Gnumeric・Chromium・fcitx関連込み) 余計なアプリやツールをインストールした所為か若干多め
インストールするなら25GB以上は欲しい所ですね

今回使用したD51Sマザボを乗せた自作機は、10年くらい前にサーバー用として購入 数年運用し、最近はその役目を終えて眠っていたパソコンです
ハッキリ言って、このパソコンのパワーはアレですw
サーバーとしては使えますが、デスクトップパソコンのOSとして使うには、、ちょっと
しかし変なレッテルを貼って使わないのもアレなので、メモリを4GB搭載・SSDを導入 そしてWindows10をインストール 軽量化を施し仕上げました

動作は若干アレですが使えなくないレベルで仕上がりました
想像以上の仕上がりに満足 そして….
これがWindows XPだったら!?
Windows XP用に空いてるHDDを用意〜インストール

やっぱWindows XPは神OSだわ
Atom D510も捨てたもんじゃですね
オフラインでWin95世代のゲーム専用機として使えそう^^
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