2022.01にリリースされたKali Linux 2022 W01 liveを使ってみたいと思います
Kali LinuxはSwitzerland(スイス)発のDebianベースの侵入テストディストリビューションです
ターゲット環境の内外でネットワークにアクセス不可な隔離された環境下で侵入テストを行いビルド セキュリティや実用的なアプリやツールを備えたLinuxです
頻度の高いセキュリティアップデートやARMアーキテクチャをサポート
Kali Linuxは4GNOME, KDE Plasma, Xfceデスクトップ環境を提供
今回はデフォルトのデスクトップのXfceをセレクトします
今日はCore 2 Duo P8600搭載の東芝 Dynabook TH/64H2でLive Boot起動させてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Kali Linux 2022 W01 live

Release | 2022.01 |
Type | Linux |
Based on | Debian (Testing) |
Package Management | DEB |
Architecture | armel, armhf, i686, x86_64 |
Desktop | GNOME, KDE Plasma, Xfce |
推奨スペック
CPU: ー
RAM: 1GB
STORAGE: 20GB
ダウンロード
今回使用するISOイメージファイルは、kali-linux-2022-W01-live-amd64.isoです
このISOイメージはインストールできないLiveセッション専用イメージファイルです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます このまま一番上を選択Enterキーを押します

起動しました

Liveセッションでの日本語化
QTerminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE=”ja_JP:ja”
$ source /etc/default/locale
$ echo $LANG
一旦ログアウトします
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って軽快 ★★★★☆
普通に即戦力で使うことができます

Kali Linux 2022 W01 live のデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です

Whisker Menu
アプリケーションランチャーは、Xfce環境の機能的でシンプルなWhisker Menuが設置されています

タスクマネージャー
パネル上はシステムモニターを表示 クリックでタスクマネージャーが起動します

ネットワーク
優先ネットワーク・無線Wi-Fiネットワークの接続可能なSSIDを表示・設定・接続ツールです

サウンドコントロール
パソコンのサウンドデバイスの音量調節です

クリックメニューよりオーディオミキサーを呼び出せます

通知
デスクトップの通知領域です

電源管理
コンピューターの電源管理ツールです ディスプレイの輝度調整は、このパソコンで正常に機能しました

日時
パネル上は日時を表示 クリックでカレンダーが表示されます

セッションのオプション
コンピューターをログアウト・シャットダウン等実行できるツールです

デスクトップ上での右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューです
Xfce環境なのでアプリケーションランチャーも設置されています

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
Xfce環境の各種設定ツールの設定マネージャーです

Thunar
Xfce環境の高機能なファイルマネージャーのThunarです

QTerminal
軽量なターミナルエミュレータのQTerminalです

Applications
Chromium
Chromiumは、すべてのユーザーがWebを体験するための、安全で高速な安定した方法をを目的としたオープンソースのウェブブラウザです

このパソコンでは軽快に動作します

Firefox
Kali Linux 2022 W01 liveはFirefoxもプリインストール済みです
Mozilla FirefoxはMozilla Foundation及び、その傘下のMozilla Corporationによって開発されているフリーでオープンソースのウェブブラウザです
プライバシーを一切侵害せず、あらゆるユーザーの為に開発 ユーザーに関するデータを収集せず、強力なプライバシー設定でトラッカーによるウェブ追跡をブロックします

このパソコンでは軽快に動作します
Mousepad
テキストエディタのMousepadです

VIM
Vimは、vi から派生した高機能なテキストエディタです
VimはCUIでキーボードを使って動作させます 慣れないうちは戸惑うと思いますが、慣れれば心強い多機能なエディタです

ristretto
Xfceの画像ビューアのristrettoです

Parole
Xfce環境のシンプルなメディアプレイヤーです

日本語入力
日本語入力関連ツールのFcitxをインストール設定します
Fcitxをインストール
QTerminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc
一旦ログアウトします
Fcitxを設定
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

入力メソッドで、日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します
デフォルトでは英語キーボードとMozcが設定されているので、英語キーボードを削除して日本語キーボードを追加してあげましょう

テキストエディタを起動して日本語入力のテストをします

あとがき
Kali Linux 2022 W01 liveはCore 2 Duo P8600搭載の東芝 Dynabook TH/64H2で快適に動作しました


Kali Linuxは特異な機能の性質上、詳しい使用法の説明はできませんが
興味を持たれた方は自力で使用しましょう
今回使用したパソコン
東芝 Dynabook TH/64H2




CPU | Core 2 Duo P8600(2.40GHz) |
RAM | DDR2 SDRAM PC2-6400 4GB (2GB ×2) |
VIDEO | Intel Graphics Media Accelerator 4500(M/B内蔵) |
STORAGE | SATA SSD 128GB |
| 現在WIndows10にて運用中 |
コメント
大変参考になる記事ありがとうございます。
Kali Linux 2022.1 で日本語入力環境にするため、
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc
を実施したのですが、入力メソッドで、「Mozc」が表示される、日本語入力はできませんでした。
原因や対策をご存じでしたら教えていただけませんでしょうか。