今日は2022.03.27にリリースされたDebian 11.3.0 i386 LXDE 使ってみたいと思います

DebianはLinuxディストリビューションのひとつである、Debian GNU/Linuxを中心とするUnix系システムのディストリビューションを作成しているプロジェクトです

Ubuntu・Knoppix・PureOS・SteamOS・Tails等の人気のLinuxディストリビューションの多くは、ベースとしてDebianを選択 Debianは全てのツールを提供しているので、誰もが必要に応じて独自のパッケージにてDebianアーカイブのソフトウェアパッケージとして拡張可能です
DebianはLinuxの信頼性と堅牢性を備え、高度なセキュリティ機能でマルウェアやスパイウェアからユーザーを保護してくれます

今回インストールするDebianは軽量なデスクトップ環境のLXDE しかも32bit版です
となると使用するパソコンは自分の相棒のVAIO TypePです
今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypePに日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Debian 11.3.0 LXDE 32bit版

Release | 2022.03.27 |
Type | Linux |
Based on | Independent |
Package Management | dpkg |
Architecture | aarch64, armel, armhf, i386, i686, mips, mipsel, ppc64el, s390x, x86_64 |
Desktop | AfterStep, Awesome, Blackbox, Cinnamon, Fluxbox, flwm, FVWM, GNOME, i3, IceWM, ion, JWM, KDE, LXDE, LXQt, MATE, Xfce, Openbox, pekwm, Ratpoison, WMaker, XBMC |
最低限必要なシステム
最小 | 推奨 | |
CPU | ー | ー |
メモリ | 128MB(デスクトップ無し) 256MB(デスクトップあり) | 512MB(デスクトップ無し) 1GB(デスクトップあり) |
ディスク容量 | 2GB | 10GB |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
Download
今回使用するISOイメージファイルは、debian-live-11.3.0-i386-lxde.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 上から2番目を選択して使用する言語を選択します

この画面が現れます 使用する言語を選択します

起動しました それでは順に沿ってインストールしていきます

インストール
インストーラー起動しました
インストーラーは言語を選択して使うことができるので比較的使いやすくなっています

Debianのインストールは下記記事をご覧ください

Desktop
古く低スペックなVAIO TypePでの起動後の挙動は割と軽量 ★★★☆☆
さすがLXDE 32bit版です 普通に即戦力で使うことができます

Debian 11.3.0 LXDEのデスクトップはパネルは下に設置
マウスは左ダブルクリック実行の設定です

アプリケーション
Debian 11.3.0 LXDEのアプリケーションランチャーは、Win98テイストなランチャーが設置 気持ちよく動作してくれます

サウンドコントロール
パソコンのサウンドデバイスの音量調節です

クリックメニューより詳細なサウンド設定を呼び出せます

日時
パネル上はデジタル時計を表示 クリックでカレンダーが表示されます

セッションのオプション
コンピューターをログアウト・シャットダウン等実行できるツールです

デスクトップ上での右クリックメニュー
必要最低限なシンプルなメニューです

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています
Debianオリジナルの背景画像は少な目なので、LXDEフォルダに用意されている壁紙にアクセスして設定してみました

System Tools
LXDEには設定マネージャーは有りませんので、アプリケーションメニュー→設定にアクセスして、各種設定ツールを起動します
Openbox設定マネージャ
主に外観をカスタマイズ設定できるツールです

PCManFM
軽量ファイルマネージャのPCManFMです

LXTerminal
ターミナルエミュレーターのLXTerminalです

Synapticパッケージマネージャ
aptを使用したアプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
Mozilla FirefoxはMozilla Foundation及び、その傘下のMozilla Corporationによって開発されているフリーでオープンソースのウェブブラウザです
プライバシーを一切侵害せず、あらゆるユーザーの為に開発 ユーザーに関するデータを収集せず、強力なプライバシー設定でトラッカーによるウェブ追跡をブロックします

このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使うことが出来ます
しかし古い低スペックのVAIO TypePで、最新のFirefoxを使うには微妙なところです
LibreOffice
LibreOfficeはThe Document Foundation(ザ ドキュメント ファンデーション、ドキュメント財団)のオープンソースのオフィスアプリです

Writer(文書作成)・Calc(表計算)・Impress(プレゼンテーション)・Draw(ベクタードローグラフィック)・Base(データベース)・Math(数式作成)から構成され、MS社のオフィスと遜色ないパフォーマンスを見せてくれます

このパソコンでは、そこそこ使う事が出来ます
GPicView
画像ビューアのGPicViewです

Audacious
AudaciousはUnix系OS向けのオープンソースの高音質なオーディオプレーヤーです
パソコンのリソースを浪費することなく音楽を自由に再生 フォルダや個々の曲ファイルをドラッグアンドドロップでき、音楽ライブラリ全体でアーティストやアルバムを検索でき、独自のカスタムプレイリストを作成・編集できます GTK+2を用いたGUIのオーディオプレーヤーでスキンを使って外観を変えることができます
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePはDebian系のディストリビューションで音飛びします
Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
Audaciousはプリインストールされていないので、追加でインストールします
Audaciousをインストール
LXTerminlを起動します
下記コマンドを入力してインストールします
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install audacious
Audaciousを設定
設定画面を開き、Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します

設定をしっかりすればVAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます

日本語入力
Debian 11.3.0 LXDEはim-configがあるので、それを使って日本語入力を設定できます
アプリケーションランチャーより設定→入力メソッドで起動させます
使い方は至って簡単です 使いたい入力メソッドを選択して設定すれば使うことができます

IBus-Mozcをインストール
im-configに頼らずに、予め設定されているIBusを使います
IBusを使うために入力メソッドのIBus-Mozcを追加でインストールします
LXTerminalを起動します
下記コマンドを入力してインストールします
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ibus-mozc
IBusを設定
パネルに常駐しているIBusをクリックしてメニューを表示させ、一旦IBusを再起動させます

再起動後に設定を開きます
入力メソッドタブを開き、日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します
Mozcが設定されていなければ追加をクリックして登録します


ワープロアプリを起動して日本語入力のテストをします

あとがき
Debian 11.3.0 LXDEは、古い低スペックパソコンのAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypeP VGN-90HSで、そこそこ軽快に動作しました



今回のインストールで消費した容量は7.56GBと小さく収まりました ストレージ容量が少ないこのパソコンにとってはありがたい容量です インストールするなら、それでも25GBは欲しい所ですね

インストールするパソコンはDebian 11.3.0 LXDEは32bitOSなので、Windows XP世代以上のパソコンからになると思います 古いパソコン再生には使えますね
今回使用したパソコン
SONY VAIO TypeP VGN-90HS




CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
現在、デフォルト環境のWindows Vistaを入れて快適オフライン運用中 |
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