今回はDebianのインストールをVAIO TypePを使って実践してみたいと思います
世界には多くのLinuxのディストリビューションが存在します その多くはDebianを使っているものが多く、Linuxを使うなら先ずはそのDebianを使いたい所です
使用するパソコンはWindows Vista世代のVAIO TypePです Windows Vistaでも快適に使い切れなかったスペックの低さは、もはやWindowsXP世代と言っていいほどロースペックなパソコンです そんなVAIO TypePも発売から10年 忘れようとも忘れられない我々に色々な意味で傷跡を残したTypPですが、自分は今でも現役で使っています それもLinuxのお陰なのです そんなVAIO TypePにDebian10.2 32bitをインストールしてみたいと思います
今回使うDebianのデスクトップ環境はXfceです VAIO TypePなので出来れば超軽量なLXDEデスクトップを選びたいところなのですが、ここは敢えてXfceを選択 自分が推しているXfceの軽量具合を見せつけたいと思います
Debian 10.2 Xfce 32bit
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Type | Linux |
Based on | Independent |
Architecture | aarch64, armel, armhf, i386, i686, mips, mipsel, ppc64el, s390x, x86_64 |
Desktop | AfterStep, Awesome, Blackbox, Cinnamon, Fluxbox, flwm, FVWM, GNOME, i3, IceWM, ion, JWM, KDE, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, pekwm, Ratpoison, WMaker , Xfce |
ダウンロード
Vaio TypeP VGN-90HS
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CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください
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Debianを起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます [enter」キーを押します
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インストール
Debianが起動しました このままLive Bootで使う事も出来ますがインストールを始めます 丸印をクリック インストーラーが起動します
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インストーラーが起動したら四角印のプルダウンメニューにて日本語を選びます インストーラーは英語で起動しますが日本語を選ぶと日本語表示に変わります 次へをクリック
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ロケーションを選びます 地図で日本を選ぶとAsia/Tokyoになり、システム言語とロケールが日本語でインストールされます 次へをクリック
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次に使用するキーボードの選択です 前画面で日本語を選択すると自動的にjapaneseになります そのまま次へをクリック
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次はインストールするドライブのパーティションを選択します ドライブ内を全て消す場合は「デバイスの消去」を、手動にてデバイスを選択する場合は「手動パーティション」を選びます ここは「手動パーティション」を選択します
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当方のVAIO TypePはsda7を使ってインストールします sda7パーティションをダブルクリックすると「パーティションの編集」メニューが立ち上がりフォーマットやファイルシステムのオプションが選択できます このVAIOではsda7をファイルシステムをext4でフォーマットを選択しました 次へをクリック
※ロースペックのパソコンを使う場合Linux Swapも作成します そのパソコンが2GBメモリを積んでいたら同じく2GBのスワップ領域を作成します
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ユーザー情報を入力します 終了後に次へをクリック
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入力した項目の最終確認です 問題なければ「インストール」をクリック インストールが始まります
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インストールにかかる時間はパソコンのスペックで変わります このVAIO TypePは20分強くらいかかりました
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インストールが終了しました 再起動する際は、一旦パソコンを終了させてUSBメモリを抜いてから起動させましょう
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起動
Debianを起動させます
当方のVAIO TypePはWindows7がインストールされています そこにDebianを追加でインストールした場合、インストール時にブートローダーか書き換えられ、Windows7とDebianのマルチブートのブートローダーになります その際の優先順位はDebianが上位に来てブート画面が表示された時にWindows7を選択しない限りDebianが起動します
※優先順位を変えたい場合はブートローダーをコマンド編集します 初心者は「grub customizer」というツールがコマンドを編集ではなくGUI操作にてブートローダーを編集できるツールですのでお勧めです
Debianを起動するのでブート画面が表示されたら[enter]キーを押します
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Debianが起動しました 左上の「アプリケーション」がWindowsで言う「スタートメニュー」です
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クリックするとインストールされているソフト類が表示されます 当方が選んだDebianはXfceなのでソフトは程よくインストールされてます
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タスクマネージャー
タスクマネージャを起動させます
Xfceなので若干CPUの挙動が激しいですが許容範囲です メモリの消費率は想像より少なめで良い感じです
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Tarminal
Tarminalを起動しupdateをします
下記コマンド入力します ついでなのでGPartedとAudaciousをインストールします
$ sudo apt-get update
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GParted
パーティション管理ツールのGPartedです
今回Debianをインストールしたパーティションはsda7です 10GBの容量で切ってありますがインストールで6.55GB消費しました Xfceの場合はもう少し多めに余裕を持って20GBくらい用意した方がいいですね
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VAIO TypePの音飛び問題
これはVAIO TypePネタなのですが、メディアファイルを再生する際に音飛びがする事があります
Debian Xfceは音声入出力にPulseAudioを使っていますがAudaciousの設定でPulseAudio以外で設定してあげると音飛びが止まります ちなみにALSAも音飛びする場合があります VAIO TypePで使う場合はインストールしたディストリで違うので、臨機応変に設定を変えて使っています
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Firefox
ブラウザのFirefoxを起動します
想像よりか起動が早いです ブラウジングはそれなりですのでPalemoonみたいな軽量ブラウザを入れた方がいいですね YoutubeはTypePでは観ません
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オフィス
オフィス系のソフトもLibreOfficeで全て揃っています
MS社のオフィスと遜色なく無料で使えるので助かっています ちなみに下図はLibreの表計算ソフトです
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Thunar
ファイルマネージャはXfceなので軽量高機能のThunarが入っています
Xfceはカスタマイズが細部に渡ってできるので弄り甲斐があります
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設定マネージャー
設定マネージャーです
ここで外観からオプションに至るまで設定できます ノーマルのXfceは地味なので少し設定を変えましょう
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少し変えてやっただけ見た目の印象が変わりますよね Xfceは設定し甲斐のあるデスクトップ環境なので、外観の設定に凝るとハマってしまいますよ
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あとがき
今回はDebianのインストールから起動までを紹介しましたが如何だったでしょうか
今一番Linuxで有名なディストリビューションUbuntuもDebianのディストリなのでUbuntuが使えれば使えると思います それにしてもXfceデスクトップ環境は素晴らしいです こんなに高機能なのに軽量で使える しかもVAIO TypePで使えるんですよ これがどんなに素晴らしいことかTypeP使った事のある方なら判るかと思います
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