前回に引き続き、Manjaroフォーラムのコミュニティエディションを試してみます Manjaro openboxですので、低スペックを含む3台のパソコンで試してみます
3台のパソコンのスペックは三者三様で、CF-R6は13年くらい前のWindows Vista世代 CPUはCore2Duoで1.5GBのメモリ登載(1.0GB増設込み) 古いですが当時はそこそこのスペックのパソコンでWindows Vistaはそこそこ軽快に動作しました しかしレッツノートシリーズのRは当時ファンレスで、このパソコンに積んでいるCore2Duoはメーカの想定する温度以上に熱を発し、少しでもCPUに負担が掛かる作業をする事による熱暴走やCPUクロック低下で「使えないパソコン」と言われ、今ではオクで投げ売りされているパソコンです

LS-4-64はBay Trail世代のセレロンですので、そこそこ最近のCPUです スペック的にはちょっと微妙な立ち位置ですがTDPが7.5Wなので、普通に使用する際の消費電力は10W前後の省電力のベアボーンです

CF-N9は第一世代ArrandaleのCorei5 560Mを登載 古いCPUではありますが腐っても鯛ではありませんがi5です そこそこのパフォーマンスがあり、GPUを必要としないLinuxのディストリは大体動かすことのできるCPUです メモリも4GB積んでいますので、大きな作業も余裕でこなすことができます

manjaro-openbox-18.1.3-191128-linux53

Type | Linux |
Based on | Arch |
Package Management | Pacman, snap |
Architecture | aarch64, x86_64 |
Desktop | Awesome, bspwm, Budgie, Cinnamon, GNOME, i3, KDE Plasma, LXQt, MATE, Openbox, Xfce |
推奨システム要件
CPU | 1GHz |
メモリ | 1GB |
ディスク容量 | 30GB |
高解像度(HD)グラフィックスカードとモニター | |
ブロードバンドインターネット接続 |
この数値は公式よりアナウンスされているものです

Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



CF-R6AW1BJR

CPU | Intel(R) Core 2 Duo U7500 |
RAM | DDR2 SDRAM 1.5GB |
STORAGE | SATA 500GB |
CF-R6で起動
タイムゾーン・キーボードレイアウト・言語を日本に設定 起動を[enter]で起動します

起動しました デジャヴの如く文字化けします

文字化けはHomeフォルダにある.fontsフォルダにフォントを入れると解消します
※Homeフォルダは通常隠しファイルは非表示されていますので、表示させます 詳しくは下記記事に書いてあります

起動しましたが既にメモリを60%・CPU温度が60度あります R6は熱問題諸々もあるので不安しかありません

openboxはデスクトップで右クリックする事により、openboxのメニューランチャーが表示されます

上部のパネル左のManjaroのアイコンでもメニューランチャーが表示されます

ファイルマネージャはXfceの軽量高機能のThunarが入っています 好みもありますがPCManFMよりか、Thunarの方が使い勝手やカスタマイズ性があるので、この選択は納得ですね
しかし地味にメモリと温度が上昇しています

ミュージックプレイヤーは軽量高音質のDeadBeeFです 音は問題なく再生されます

この後、メモリとCPU温度は上昇し続けてR6で試すのは無理みたいなので作業はやめました
CF-N9LWCJDS

CPU:Core i5 560M
RAM:DDR3 PC3-6400 4GB
VIDEO:Intel HD Graphics VRAM 763MB
STORAGE:SSD128GB
CF-N9で起動
起動しました Core2Duoのパソコンとは違い、i5では軽快に動作します 解像度が若干良くなった所為もあり、デスクトップの使いやすさが全然違う感があります
Manjaroセッティングマネージャを起動 システム・ハードの設定変更ができます

アプリの追加削除を起動 名前の如くアプリの管理が出来、アップデートも出来ます

Manjaro Conky Managerです デスクトップウィジェットのConkyを起動設定できるアプリです 右側にSystem infoを表示させました

パネルのテーマを変更できる Tint2 panel themes です

壁紙が変更出来る Nitrogen です このディストリにはハイセンスな壁紙が用意されています 早速変更してみます

Manjaroは壁紙やアイコンでグッとくるものが多く、それが目当てでインストールする方も少なくないです すみませんそれは自分です

LS-4-64

CPU:Intel Celeron N2830 (SoC) Processor
RAM:DDR3L 4GB
VIDEO:Intel® HD graphics
STORAGE:SATADOM 64GB
LAN機能1x GIGABIT LAN ポートWiFi
BlutoothIEEE 802.11b/g/n + Bluetooth4.0搭載ストレージ
ワイヤレス給電 (Qi)Qi V1.1.2 (5V1A=5W max)
LS-4-64で起動
LS-4-64でも軽快に起動します 挙動は若干アレですが、許容範囲な気がします
しかしフルHD解像度のデスクトップは自分では使い切れないほど広く感じます

ミュージックプレイヤーのDeadBeeFを起動します LS-4-64には外付けのUSBスピーカーが接続されていますが、全く問題なくデフォルトで再生されます


ウェブブラウザChromiumを起動 起動はセレロンなのでそれなりですが、ブラウジングは想像以上に軽快にできます

あとがき
manjaro-openbox-18.1.3を3台のパソコンで試してみましたが、どれもそこそこ軽快に動作しopenboxの恩恵を感じました R6はファンレスなので温度が上昇し作業は中止しましたがC2Dで使える手応えはありました 但しメモリは最低2GBは必要な気がします セレロンを積んだLS-4-64ではメモリ4GB積んでいる事もあり、そこそこな感じでストレス無く動作しました
このディストリが気に入って少々のことは気にしない方には良いですが、軽量なディストリを使いたい人には、少々お勧め出来ない気がします
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