今日は2021.01.30リリースされたManjaro LXDE 20.2.1を、使ってみたいと思います
Manjaro はArch Linuxをベースとした、ユーザーフレンドリーなディストリビューションです

Arch Linuxと互換性を持ち、Arch Linuxと同様にローリングリリースモデルを採用 アプリ管理はpacmanをそのまま使用します Manjaro公式デスクトップ環境にXfce・KDE・GNOME・Net Editionと提供 コミュニティエディションにはCinnamon・MATE・LXQt・E17等が用意されています

Manjaroはアップデート利用可能になると、目立たない通知を表示 重要な仕事で手が離せない場合にはワンクリックで非表示にできます ユーザーは自分のペースで必要なときに更新する Manjaroは、そんなユーザーライクなディストリビューションです
今回使用するManjaro LXDEは、軽量なOpenboxウィンドウマネージャーを使用し、GTKデスクトップ環境を提供 LXDEに加えてManjaro Helloと統合ユーティリティが付属し、人気のアプリにすばやくアクセスできます QTアプリケーションとGTKアプリケーションの両方に一貫したテーマを提供するためにKvantumテーママネージャーが付属します

今日はManjaro LXDE 20.2.1を、Core2Duo U7500搭載のPanasonic Let’s note CF-R6に、日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
CF-R6AW1BJR

CPU | Intel(R) Core 2 Duo U7500 |
RAM | DDR2 SDRAM 1.5GB |
STORAGE | SATA 500GB |
Manjaro LXDE 20.2.1 Nibia

Release | 2021.01.30 |
Type | Linux |
Based on | Arch |
Package Management | Pacman, snap |
Architecture | aarch64, x86_64 |
Desktop | Awesome, bspwm, Budgie, Cinnamon, GNOME, i3, KDE Plasma, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, Xfce |
推奨システム要件
CPU | 1GHz |
メモリ | 1GB |
ディスク容量 | 30GB |
高解像度(HD)グラフィックスカードとモニター | |
ブロードバンドインターネット接続 |
この数値は公式よりアナウンスされているものです

Download
今回使用するISOイメージファイルは、manjaro-lxde-20.2.1-210130-linux59.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます Timezone・Keytable・langを使用するものを選択し、上から4番目より Enter キーを押します

起動しました
先ずはネットワークに接続 そしてインストーラーを起動します

- 起動時、デスクトップは文字化けします 文字化けしてもインストールはできますが、気になる方はフォントをインストールしましょう
- ここでインストールしてもインストール後のデスクトップも文字化けするので、もう一度フォントインストールをする事になります
- レビュー画像はフォントをインストールして、文字化けの無い状態のものです
インストール
使用する言語を選択します

ロケーションを地図上をクリックして選択します

キーボードレイアウトを選択します
日本で販売されているWindows系のパソコンは下記選択でOKです

インストールするストレージを選択します
そして、そのストレージをどうインストールするか選択します
このパソコンには他のOSもインストール済みなので、任意のパーティションにインストールの可能な手動パーティションを選択します

インストールするパーティションをクリックして、下記の様に編集設定します

ユーザー情報を入力します

最終確認です
確認後にインストールをクリックします

インストールは15分前後で終了します
インストールにかかる時間はパソコンのスペックで前後します

インストール終了しました パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です

インストール後の処理
起動するとデスクトップは日本語が文字化けを起こしているので設定をします
フォントをインストール
LXTerminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo pacman -Sy
$ sudo pacman -S otf-ipafont
下記の記事を参考にする場合はシステムにインストールします

パソコンを再起動で設定は反映されます
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は軽快 ★★★☆☆
普通に現役マシーンとして使うことができます

Manjaro LXDE 20.2.1のデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワード入力でログインできます

Live Bootではユーザー名:manjaro パスワード:manjaro でログインできます
Lock画面
Lock画面は、設定したアイドル時間超過か、スクリーンロックをクリックして強制でコンピューターをロックさせる事ができます
ユーザーパスワードを入力でロックを解除できます

Live Bootではユーザー名:manjaro パスワード:manjaro でLock解除できます
パネルアイテム

アプリケーションメニュー
アプリケーションメニューはWin9xテイストなランチャーが設置 軽快に動作します

セッションのオプション
コンピューターをログアウト・シャットダウン等を実行できます

デスクトップ上での右クリックメニュー

デスクトップの設定
デスクトップの設定には、Manajro系のオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
LXDEには設定マネージャーはありません
アプリケーションメニュー→設定より設定ツールを個別に呼び出します

Openbox設定マネージャー
主に外観の設定ツールの、Openbox設定マネージャーです

Manjaroセッティングマネージャー
その名の如く、Manjaroの設定マネージャーです

PCManFM
軽量ファイルマネージャーのPCManFMです

LXTerminal
ターミナルエミュレーターのLXTerminalです

Pamac
アプリ管理ツールのPamacです
GUI操作にてアプリのインストールや更新を行うことができます

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は若干遅いですが、起動後はそこそこ軽快に動作します

Leafpad
テキストエディタのLeafpadです
このパソコンでは軽快に動作します

GIMP
画像編集アプリのGIMPです
このパソコンでは起動は若干遅いですが、起動後はそこそこ軽快に動作します

VLCメディアプレイヤー
メディアプレイヤーの定番のVLCです
このパソコンでは軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連のツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
LXTerminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo pacman -Sy
$ sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc fcitx-configtool
.xprofileを作成
テキストエディタを起動します
homeフォルダに.xprofileを作成し、下記を記述して保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
ファイルマネージャーは非表示ファイルは表示しない設定になっています
.xprofileは非表示ファイルなので保存後はファイルマネージャー上では表示されません ファイルマネージャーを隠しファイルを表示するにチェックを入れると表示させる事ができます

一旦ログアウトします
Fcitxを設定
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定画面を開きます

入力メソッドの設定で、日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

テキストエディタを起動して、日本語入力のテストをします

あとがき
Manjaro LXDE 20.2.1は普通に軽量なディストリビューションです 今回使ったCore2Duo U7500搭載のCF-R6で軽快に動作 現役マシーンとして使うレベルで動作します

今回のインストールで消費した容量は5.29GBと割と良い感じ インストールするなら20GBくらいは用意したいところですね Manjaroのシステム要件に1GB以上のCPU・2GBRAMとありますが、今回は1.5GBのメモリで余裕で使うことができました

Manjaroは64bitマシーン向けのディストリビューションなので、インストールするならWindows Vistaモデル以上のパソコンになりますね 今回のようなLXDEデスクトップ環境なら、低スペックな64bitパソコンでも余裕で動作可能ですね

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