今日はGeckoLinux Cinnamon 999.201205.0を使ってみたいと思います
GeckoLinuxはUSA(アメリカ合衆国)発のopenSUSEベースのディストリビューションです
厳選されたオープンソースデスクトッププログラムと、美しいオープンソースフォントレンダリング そして独自のプロプライエタリメディアコーデックがプリインストールされ、インストール直後から快適に使うことができるコンピューティングソリューションです
今回のアップデートではBluetoothオーディオの向上、7zipアーカイブ形式のサポート改善、GRUBブートローダー構成が調整がされています
GeckoLinuxは多くの魅力的なエディションが用意されていますが、今回はローリングリリースモデルのCinnamonデスクトップをセレクト
Cinnamonデスクトップは、元々Linux Mintチームがディストリビューション用に設計した環境なので、WindowsテイストなUIと使い勝手でWindowsを使い慣れたユーザーにとっては最適なデスクトップに仕上がっています
今日はCeleron N2830 搭載の ECS LIVE STATION LS-4-64で日本語起動してみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
GeckoLinux Cinnamon 999.201205.0

Release | 2020.12.11 |
Type | Linux |
Based on | openSUSE |
Architecture | x86_64 |
Desktop | Budgie, Cinnamon, GNOME, IceWM, KDE Plasma, LXQt, MATE, Pantheon, Xfce |
ダウンロード
LS-4-64

CPU | Intel Celeron N2830 (SoC) Processor |
RAM | DDR3L 4GB |
VIDEO | Intel® HD graphics |
STORAGE | SATADOM 64GB |
LAN機能1x GIGABIT LAN ポート WiFi IEEE 802.11b/g/n + Bluetooth4.0搭載ストレージ ワイヤレス給電 (Qi)Qi V1.1.2 (5V1A=5W max) |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
GeckoLinux Cinnamon 999.201205.0はLive Bootで起動したセッションはUSBメモリに保存され、次回起動時に設定は反映され起動できます 日本語化の作業は少々時間がかかるので、スペックの高いパソコンを使った方が良いです 今回は日本語化作業のみi5を搭載したパソコンを使います
この画面が現れます このままEnterキーを押します

Liveセッションでの日本語化
起動しました 左側にある「Language Installer」をクリックします

言語のインストール開始します

インストールは30分前後かかります
インストール途中この画面で止まります
Languagesタブを選択して、Japaneseにチェックを入れAcceptをクリックします
言語のインストール開始します

インストール終了です Finishをクリックして画面を閉じ、システムを再起動させます

再起動後、ログアウトさせます
ログイン画面でパネル右側に言語設定のプルダウンメニューがあるので、Japaneseを選択してシステムを再起動させます

少々手間がかかりますが、これでUSBメモリのGeckoLinux Cinnamon 999.201205.0は日本語化され、次回起動時から日本語で起動できます
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は、そこそこ軽快に動作します ★★★☆☆
Cinnamonデスクトップが、このパソコンで軽快に使えるのは感動

GeckoLinux Cinnamon 999.201205.0のデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーネームとパスワードを入力してログインできます

Liveセッションではパスワードは未記入でログインできます
パネルアイテム 左側

メニュー
CinnamonデスクトップはWindowsテイストで使いやすいメニューランチャーです

パネルアイテム 右側

ネットワーク
有線ネットワーク・接続可能なWi-FiのSSIDを表示・設定・接続ツールです

デスクトップ上での右クリックメニュー

デスクトップ 背景設定
背景設定にはopenSUSE系の背景画像が用意されています

System Tools
システム設定
各種設定ツールのシステム設定です

YaSTコントロールセンター
openSUSEのシステムツールです
ソフトウェア・ハードと幅広くフォローできるツールです

YaSTパッケージマネージャー
openSUSEのアプリ管理ツールです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです

GNOME端末
ターミナルエミュレーターのGNOME端末です

Nemo
ファイルマネージャーのNemoです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ軽快に動作します

LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後は軽快に動作します

画像ビューア
GNOME画像ビューアです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Clementine
ミュージックプレイヤーのClementineです

ClementineはCinnamonデスクトップではサウンドツールと連携動作します

日本語入力
GeckoLinux Cinnamon 999.201205.0にはIBusがバンドルされていますが、上手く動作してくれないのでFcitxをインストール設定します
Fcitxをインストール
YaSTパッケージマネージャーを起動します
「fcitx」で検索して、fcitx・fcitx-mozc・fcitx-config-gtk3をチェックを入れインストールします

homeフォルダに.xprofileと.bashrcを作成
homeフォルダに.xprofileと.bashrcを作成し、下記を記載し保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx
ファイルマネージャーは非表示ファイルは表示しない設定になっています
.xprofileと.bashrcは非表示ファイルなので保存後はファイルマネージャー上では表示されません ファイルマネージャーを隠しファイルを表示にチェックを入れると表示する事ができます

Fcitxを自動起動させるアプリに登録
システム設定を起動します
自動起動するアプリケーションを開き下記の様に「fcitx」を追加設定します

これで次回の起動よりFcitxは自動起動しパネルに常駐します
一旦ログアウトします
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

入力メソッドタブが日本語キーボードとMozcに設定されている事を確認します

ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします

インストール
デスクトップ左側にあるインストーラーのアイコンをクリックで起動します
インストーラーは言語を選択して使う事ができるので、比較的簡単に扱う事ができます

あとがき
openSUSEは軽量なディストリビューションだけあって、GeckoLinux Cinnamon 999.201205.0も非常に軽快です しかも比較的重量級のCinnamonデスクトップをこのパソコンで軽快に使えるのですから素晴らしいです Cinnamonデスクトップがこのパソコンで軽快に使えるのはLMDE4(Linux Mint Debian Edition)と同等な軽さかもしれませんね 地味に推したくなるディストリビューションです
他のデスクトップ環境も使ってみたくなりますよね
コメント