今日はSparkyLinux 5.13 Xfce 32bitを使ってみたいと思います
SparkyLinuxは、Poland(ポーランド)発のDebian GNU / Linuxオペレーティングシステムに基づく、デスクトップ指向のオペレーティングシステムです 軽量デスクトップ環境を備え、高速・軽量・完全にカスタマイズ可能なので、オフィシャルからパーソナルなシーンでの活躍が見込まれます
セキュリティー面でもSparkyLinuxは、DebianGNU / Linuxの信頼性と堅牢性を備え、Linuxの高度なセキュリティ機能でマルウェアやスパイウェアからユーザーを保護してくれます
SparkyLinuxはアーキテクチャに64bit版と32bit版も提供 軽量なシステムも相成って古いパソコンを再生に最適で、自分も個人的に何度もお世話になったディストリビューションです
今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypeP VGN-90HSにインストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
SparkyLinux 5.13 Xfce 32bit

Release | 2020.11.04 |
Type | Linux |
Based on | Debian |
Package Management | dpkg |
Architecture | armhf, i686, x86_64 |
Desktop | Budgie, Enlightenment, JWM, KDE Plasma, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, Xfce |
最小システム要件
CPU | i686 / amd64 |
メモリ | 128 MB(CLIエディション) 256 MB (LXDE、LXQt、Openbox) 512 MB(Xfce) |
ディスク容量 | 2 GB(CLIエディション) 10 GB(「ホーム」エディション) 20 GB(GameOver/Multimedia) |
Sparkyインストーラー(Calamares) には、最低1GBのRAMが必要です |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
Download

SONY VAIO TypeP VGN-90HS

CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 上から7番目「More Languages・・・」を選択してEnterキーを押します

使用する言語を選択してEnterキーを押します

インストール
起動しました 左側にあるインストーラーのアイコンをクリックします

インストーラー起動しました
使用する言語を選択します

今回は起動時に使用する言語で日本語を選択しているので、インストーラーのデフォルトは日本語で起動しています
使用するロケーションを地図上をクリックして設定します

キーボードレイアウトを設定します

日本で販売されているWindows系のパソコンは上記でOKです
インストールするパーティションを選択します
このパソコンにはWindows10がインストールしてあるので、手動パーティションを選択します

インストールするパーティションを下記のように編集設定します

ユーザー情報を入力します

最終確認です
確認後にインストールをクリックします

インストール開始しました 通常では15分前後でインストールは終了します

インストールにかかる時間はパソコンのスペックで左右されます
インストール完了です パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いてインストールは終了です

Desktop
このパソコンで起動した時の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
完全に即戦力で使うことができます

SparkyLinux 5.13 Xfce 32bitのデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーネームとパスワードを入力してログインできます

Liveセッションでは下記でログインできます
Username | live |
Password | live |
ロック画面
設定したアイドル時間超過か、任意でコンピューターをロックさせる事ができます

ユーザーネームとパスワード入力でロック解除できます
パネルアイテム 左側

Whisker Menu
メニューランチャーはXfceのWhisker Menuが設置されています

パネルアイテム 右側

音量調節
PulseAudioコントローラーです
サウンドデバイスの調整ができます

デスクトップ上での右クリックメニュー

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Thunar
軽量高機能なファイルマネージャーのThunarです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後は使えなくない微妙な感じで動作します
これがストレスに感じるのなら軽量ブラウザを入れたほうがいいいですね

LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは、そこそこ無難に動作してくれます

GPicView
画像ビューアのGPicViewです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作してくれます

Audacious
VAIO TypePに相性のいいミュージックプレイヤーのAudaciousをインストールします
AudaciousはSynapticパッケージマネージャー・Terminalでインストールできます
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePはDebian系のディストリビューションで音飛びします Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
VAIO TypePでは通常、Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外し、他を選択する事で無事に音飛び解消する筈ですが今回は無理になので、強引ですがPulseAudioを削除します
PulseAudio削除
削除にはSynapticパッケージマネージャーを使用します
Synapticパッケージマネージャーを起動 「pulseaudio」で検索し、削除指定にチェックして削除します

PulseAudio削除は依存するツールに影響が出る恐れがあるので、削除は自己責任にてお願いします
Audacious設定
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外し、ALSA 出力を選択します

なんとか音飛びも解消し再生できました

PulseAudioは削除されましたが、なぜかパネルの音量調節は動作OK Fキーの音量調節もできるので得した気分ですw

日本語入力
SparkyLinux 5.13 Xfceはインストール終了後、初回起動時に不足している言語等をインストールして完全システムアップグレードしてくれます

Fcitx関連(Mozcも含む)もインストールしてくれるので、完全システムアップグレード後に日本語入力は使うことができます

Fcitxを設定
完全システムアップグレード後に再起動すると、パネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

入力メソッドタブで日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします

あとがき
Atom Z540 搭載のSONY VAIO TypeP が、ここまで普通に使えるSparkyLinux 5.13 Xfce 32bitって素敵ですね 発売当初の10年前でも、ここまでVAIO TypePをデフォルトの状態で快適に使えたOSは無いです
自分は当時、VAIO TypePにWindowsXPをインストールし軽量化させ使っていました 軽量化も大変だったけど、WindowsXPで全てのデバイスを使えるようにドライバ探しが大変でしたね 完全なるXP化には、かなりの時間が掛かりました
それが今では、簡単にインストールして使えるOSが身近にある しかも軽量化しなくとも快適に使えるOS
因みにVAIO TypePにインストールしてあるWindows10
そこそこ使えるので未だ消さずに使っています

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