今日はKaOS 2021.01を使ってみたいと思います
KaOSはQtとKDEに焦点を当てた、USA(アメリカ合衆国)発の 独立系のディストリビューションです
KaOSは最新の技術革新に従い、最新のPlasmaDesktopで利用可能なものを常にデスクトップ用に緊密に統合し、Pacmanを使ったローリングリリースと透過的なデスクトップを搭載したディストリビューションです
KaOSの採用しているローリングリリースは、リポジトリ上のソフトウェアパッケージは日々更新され、定期的にアップデートを行いシステムを常に最新の状態に保ち、ユーザーは安心してKaOSを使う事ができます
機能的でいて、美しいデスクトップ環境のKDE PLasmaは、通常の左寄りの操作性を右寄りにセッティングされ、更なる操作性を追求
今日はCeleron N2830 搭載の ECS LIVE STATION LS-4-64にインストールしてみます
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
KaOS 2021.01

Release | 2021.01.15 |
Type | Linux |
Based on | Independent |
Package Management | Pacman |
Architecture | x86_64 |
Desktop | KDE Plasma |
Download
ECS LIVE STATION LS-4-64

CPU | Intel Celeron N2830 (SoC) Processor |
RAM | DDR3L 4GB |
VIDEO | Intel® HD graphics |
STORAGE | SATADOM 64GB |
LAN機能1x GIGABIT LAN ポート WiFi IEEE 802.11b/g/n + Bluetooth4.0搭載ストレージ ワイヤレス給電 (Qi)Qi V1.1.2 (5V1A=5W max) |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます F2 キーを押して使用する言語を選択
一番上を選択してEnterキーを押します

起動しました
Welcome画面にはインストーラーの起動が付いています

インストール
Welcome画面よりインストーラーを起動
使用する言語を選択します 残念ながらKaOSは日本語でインストールできません
とりあえずAmerican Englishでインストールします

ロケーションを地図上をクリックして設定します
ここは位置情報から自動的に設定されるのでデフォルトでOKだと思います

キーボードレイアウトを設定します
ここも自動的に選択されるのでデフォルトでOKです
問題があればインストール後に簡単に変更できますし

追加でインストールするオフィス等のパッケージを設定します
自分はこの辺は不要なのでMinimal Installを選択します

インストールするパーティションを選択します
このパソコンにはWindows10やArch Linuxが入っているので、Manual Partitioningを選択します

インストールするパーティションをクリックして下記のように編集します

ユーザー情報やパスワードを入力します

最終確認です 確認後にInstallをクリックしてインストールします

インストール開始しました インストールは15分前後で終了します

インストールに掛かる時間はパソコンのスペックで若干前後します
インストール終了しました
コンピューターをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いてインストールは終了です

日本語化
コンピューターを起動 日本語化させます
System Settingsを起動 Regional Settings→Languageで日本語を設定します

Regional Settings→Formatsを日本語に設定します

日本語化はこれで完了 コンピューターを再起動させます
Boot画面
Boot画面のメニューは全て収まらずスクロールバーが付いた残念な感じ

下へとスクロールでArch Linuxが表示されます
当然Windows10とArch Linuxは問題なく起動します

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は、そこそこ軽快な感じ ★★★☆☆
これくらいの感じで動けば許容範囲ってところ

KaOS 2021.01のデスクトップはパネルは右側に設置 マウスは左シングルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワードを入力でログインできます

Lock画面
Lock画面は、設定したアイドル時間超過か、強制でコンピューターをロックさせる事ができます
ユーザーパスワードを入力でロックを解除できます

パネルアイテム 上部

アプリケーションメニュー
階層ごとのポップアップメニューに基づいた、KDEのメニューランチャーです

シャットダウン
クリックでセッションのオプションが現れ、シャットダウン・ログアウト等を実行できます

計算機
クリックで計算機が現れます
地味に使えるパネルアイテムです

パネルアイテム 下部

音量調節
コンピューターのサウンドデバイスの音量調整です

デスクトップ上での右クリックメニュー

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
KDEシステム設定
各種設定ツールのKDEシステム設定です

Dolphin
ファイルマネージャーのDolphinです

Konsole
ターミナルエミュレーターのKonsoleです

Octopi
アプリ管理ツールのOctopiです
GUI操作にてアプリのインストールできるツールです
が・・・リポジトリの関係でインストールできるアプリはデフォルトでは少なめです

Applications
今回はアプリが少なめなMinimal Installでインストールした為、アプリは必要最低限です
FALKON
ウェブブラウザのFALKONです
このパソコンでは、起動は遅いですがそこそこ軽快に動作します

Okular
画像ビューアのOkularです

Welcome画面からアプリをインストール
KaOS 2021.01は起動時にWelcome画面が現れます
そこからもアプリがインストールできます
こんな感じで定番のウェブブラウザやアプリが簡単にインストールできます

Qmmp
ついでなので、ミュージックプレイヤーが無いのでインストールします
Qmmpをインストールしたいと思いますが、下記のようにAdd Qmmpとチェックを入れてインストールを進めると
Konsoleが起動してアプリのインストールが始まります

QMMPはWinamp風な軽量なミュージックプレイヤーです

日本語入力
日本語入力関連をインストール設定します
Fcitx関連をインストール
Konsoleを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo pacman -Sy
$ sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc kcm-fcitx
.xprofileを作成
テキストエディッタを起動します
homeフォルダに.xprofileを作成し、下記を記述して保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
ファイルマネージャーは隠しファイルは表示しない設定になっています
.xprofileは非表示ファイルなので、保存後はファイルマネージャー上では表示されません ファイルマネージャーの設定で、隠しファイルを表示にチェックを入れると表示できます

一旦ログアウトします
Fcitxを設定
再ログイン後、パネルにはFcitxが常駐しているのでクリックで設定を開きます
入力メソッドで日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

テキストエディッタを起動して、日本語入力のテストをします

あとがき
KaOS 2021.01はKDE Plasmaを機能的にカスタマイズしたディストリビューションです 綺麗なデスクトップ描画と使い勝手は魅力的 しかしビギナーが使うには若干敷居の高い部分が多々あり、自信を持ってお勧めできるディストリビューションと言い切れないところが少し残念です

インストールするなら、今日使ったパソコンに搭載されているCeleron N2830以上のCPUは必須ですね Celeron N2830は最低ラインと考えたほうがいいです メモリは2GBあれば十分ですね 普通にWindows7モデルを使えば快適に使うことができると思います
因みに上のように7インチディスプレイを使用した場合、デスクトップは下記の様になります アプリケーションメニューはシンプルで小さめなので、狭いデスクトップでも結構使えます

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