今日は2021.04.14にリリースされた。AcademiX 2.6を使ってみたいと思います
AcademiXはRomania(ルーマニア)発の、Debian 安定版に基づきビルドされたLinuxのディストリビューションです
数学・物理学・化学・地理学、生物学・統計学・電子工学・アマチュア無線・グラフィックス・オフィス・プログラミングと、多くのアプリケーションをインストールするために使用できるインストールユーティリティが装備
まさに教育用に特別に開発されたLinuxディストリビューションと呼んで良いでしょう
今日はCore2Duo U7500搭載のPanasonic Let’s note CF-R6にインストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
AcademiX 2.6

Release | 2021.04.14 |
Type | Linux |
Based on | Debian (Stable) |
Package Management | dpkg |
Architecture | x86_64 |
Desktop | MATE |
Download
今回使用するISOイメージファイルは、AcademiX_2.6-stable_64bit.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 上から3番目を選択しEnter キーを押します

Live Bootで起動する場合は上から2番目を選び、使用する言語を選択して起動させます
インストール
インストーラーが起動しました

インストーラーは使用する言語を選択すると、その言語でインストーラーは動作します
インストールはDebian系と一緒なので割愛します
インストール関連は下記記事をご参考にしてください m(_ _)m

インストール後の処理
インストール後、起動させるとデスクトップは文字化けしています
AcademiXはフォントのインストーラー装備なので、使いたいフォントをクリックすると下記のようなウィンドウが開き、ワンクリックでインストールできます

しかし、この方法はAcademiXでは日本語がシステムにインストールされないみたいで、完全に文字化けを解消できません
ファイルマネージャーを使ってフォントをインストール
MATE端末を起動させます
下記コマンドを入力
$ su
パスワードを入力:
# caja
ファイルマネージャーのCajaが管理者権限で起動します
/usr/share/fonts/フォルダにフォントをコピーします
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
MATEはXfceやLXDEに比べると軽量な面では劣りますが、ディストリビューションとの相性で稀に快適な場合が有ます 言い方は悪くなりましたが、そんな感じで結構良い動きをします

AcademiX 2.6のデスクトップはパネルは上に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
パネルアイテム
パネルアイテムはMATE環境の割には少なめです

メニュー
アプリケーションメニューはMATEデスクトップの機能的なタイプ
慣れると結構使いやすいですよ

音量調節
パネル上で音量調節を表示 クリックでサウンドの設定を起動できます
サウンドの詳細設定はこちらから行います

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューです

外観の設定
外観の設定にはオリジナルの背景画像とMATE系の画像が用意されています

System Tools
コントロールセンター
各種設定ツールのコントロールセンターです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです

EDU
アプリ管理ツールのEDUです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです

MATE端末
ターミナルエミュレーターのMATE端末です

Caja
ファイルマネージャーのCajaです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します
因みに5秒くらいで起動 起動後も結構使えます

LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Eye of MATE
画像ビューアのEye of MATEです
このパソコンでは軽快に動作します

Audacious
AcademiXは教育目的に作られているのでミュージックプレイヤー等は有ません
追加でインストールしました高音質ミュージックプレイヤーのAudaciousです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
MATE端末を起動します
下記コマンドを入力します
$ su
パスワードを入力:
# apt update
# apt install fcitx fcitx-mozc
一旦ログアウトします
Fcitxを設定
ログインするとパネルにはFcitxが常駐 クリックして設定画面を開きます

入力メソッドタブで、日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします

CF-R6AW1BJR

CPU | Intel(R) Core 2 Duo U7500 |
RAM | DDR2 SDRAM 1.5GB |
STORAGE | SATA 500GB |
Windows Vista Model | |
Vistaサポート終了で超安定のオフライン運用中 |
※このパソコンはワイヤレスネットワークアダプターが壊れているので、古いカードですが下記を使っています 規格は時代遅れですがそこそこ使えます しかもLinuxなのでドライバなしで使用できます

あとがき
この系統のディストリビューションは、このパソコンではこんな感じで動作するだろう
それを裏切って、想像以上に軽快に動作した AcademiX 2.6
確か2.5は、ここまで軽くなかった印象があるので余計びっくりしました
Firefoxが結構軽快に使えたのも忘れてはいけません
このパソコンではFirefoxは、どのディストリビューションでも起動は遅いけど、使えなくないレベルで動作するので微妙なんですよね ここまで使えれば完全に実用レベルと言って良いでしょう

今回のインストールで消費した容量は6.02GB(Fcitx・Audacious・screenfetch込)でした
インストールするなら20GBくらいは用意したいところですね

MATE環境は比較的デスクトップやパネルがゴチャゴチャになりがちですが、AcademiXは至ってシンプルな作り 真面目な優等生みたいですね … AcademiXって
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