今日は2021.04.19にリリースされた、Anarchy Installer 1.3.2を使ってみたいと思います
シンプルで直感的なターミナルベース(TUI)のArchLinuxインストーラー

AnarchyはArchLinuxのインストーラーで、ディストリビューションではありません ArchLinuxベースのLinuxをセットアップ・カスタマイズできる、テキストベースのインストーラーです インストーラーは、複数のデスクトップ環境とカスタム構成ができ、シンプルで直感的なArchLinuxのインストーラーとして人気のインストーラーです

Anarchy InstallerよりインストールされるArch Linuxは、ローリングリリースと呼ばれるリリースモデルを採用
リポジトリ上のソフトウェアパッケージは日々更新され、定期的にアップデートを行いシステムを常に最新の状態に保ち、ユーザーは安心してArch Linuxを使う事ができます
Celeron N2830 搭載の ECS LIVE STATION LS-4-64に、日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Anarchy Installer 1.3.2 Xfce

Release | 2021.04.19 |
Type | Linux |
Based on | Arch |
Package Management | Pacman |
Architecture | x86_64 |
Desktop | Budgie, Cinnamon, GNOME, Xfce |
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Download
今回使用するISOイメージファイルは、anarchy-1.3.2-x86_64.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます このままEnterキーを押します

インストール
起動しました
使用する言語を選択します 因みにJapaneseは無いのでEnglishを選択します

パソコンのKeymapを選択します

ロケールを設定します

上から2番目を選択します

ミラーリストを編集更新させます
ここは判らなければスルーでも構いませんが、ダウンロードの速度が遅くなります

タイムゾーンを設定します

インストールするパーティションを設定します
このパソコンには他のOSもインストール済みなので、任意のパーティションにインストール可能なManual Partition Driveを選択します

パーティションのリストより、インストールするパーティションを選択し編集します

インストールするパーティションを下記のように編集設定します

インストールするシステムを選択します
上2つの2択になりますが、自分はとりあえずLTSデスクトップを選択しました

インストールしたいデスクトップ環境を選択します

Hostnameを設定します
判らなければデフォルトでも構いません

root(管理者)のパスワードを設定します

ユーザーを新規作成します

ユーザーネーム〜パスワードを設定します

新規ユーザー作成が完了しました

インストールするソフトウェアを選択します
自分はデフォルトでインストールします

ここでInstallを押すとインストールが始まります
インストール開始しました

インストール終了しました
ここで1番上を選択するとパソコンは再起動、上から2番目を選択でシャットダウンします

パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
かなり良い感じで動作します このパソコンにはArch Linux KDE Plasmaをインストール済みで、現在も快適に使うことができています Arch Linuxと、このパソコンの相性は抜群ですね

Anarchy Installer 1.3.2のデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワード入力でログインできます

パネルアイテム 左側
パネルアイテムの左側はシンプルにランチャーのみです

Whisker Menu
アプリケーションランチャーは、XfceのシンプルなWhisker Menuが設置されています

パネルアイテム 右側
右側も必要最低限の常駐ツールが設置されています

ネットワーク
有線ネットワーク・WiFiの接続可能なSSIDを表示・設定・接続ツールです

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューはXfceなのでメニューランチャーが設置されています

デスクトップの設定
デスクトップの設定には、オリジナルに背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

Thunar
高機能なファイルマネージャーのThunarです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

パッケージ
アプリ管理ツールのパッケージです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Applications
Chromium
ウェブブラウザのChromiumです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ軽快に動作します

LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

ristretto
画像ビューアのristrettoです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

parole
メディアプレイヤーのParoleです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連のツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo pacman -Sy
$ sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc fcitx-configtool
.xprofileを作成
テキストエディタを起動します
homeフォルダに.xprofileを作成し、下記を記述して保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
- ファイルマネージャーは非表示ファイルは表示しない設定になっています
- .xprofileは非表示ファイルなので保存後はファイルマネージャー上では表示されません
- ファイルマネージャーを隠しファイルを表示にチェックを入れると表示させる事ができます

一旦ログアウトします
Fcitxを設定
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定画面を開きます

入力メソッドの設定で、日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします

本日使用したパソコン
ECS LIVE STATION LS-4-64

CPU | Intel Celeron N2830 (SoC) Processor |
RAM | DDR3L 4GB |
VIDEO | Intel® HD graphics |
STORAGE | SATADOM 64GB |
LAN機能1x GIGABIT LAN ポート WiFi IEEE 802.11b/g/n + Bluetooth4.0 ワイヤレス給電 (Qi)Qi V1.1.2 (5V1A=5W max) | |
Review |
あとがき
Anarchy Installer 1.3.2は、先日紹介したCalam Arch Installerと同様、Arch Linuxをお手軽にインストールできるインストーラーです インストールできたディストリビューションは紛れもなくArch Linux 壁紙や細かい描画効果や設定は施されていますが、Arch Linuxの軽量なパフォーマンスを見せてくれます
今回のインストールで消費した容量は5.89GB そこそこツールの揃ったXfce環境でこの消費量はお得ですよね

Anarchy Installerは、特にシステム要件を記載していませんが、多分Arch Linuxと一緒かと思われます
因みにインストールするならWindows Vistaモデルから行けると思います Core2Duo辺りを搭載して最低限RAM1GBくらい積めば、OpenboxとXfceデスクトップなら行けると思います Budgie・Cinnamon・GNOMEを使う場合はWindows7モデルは欲しいところですね Windows Vistaモデルを使うならスペック次第かな…
簡単にArch LinuxがインストールできるAnarchy Installer
特に面白みはありませんが、Arch Linuxの軽量なデスクトップを簡単に体験できるので興味を持った方は一度お試しを…
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