今日は2021.06.18リリースされたManjaro Linux KDE 21.0.7を使ってみたいと思います
またManjaroか!とお思いでしょうがお付き合いの程よろしくお願いいたします
Manjaro はArch Linuxをベースとした、ユーザーフレンドリーなディストリビューションです

Arch Linuxと互換性を持ち、Arch Linuxと同様にローリングリリースモデルを採用 アプリ管理はpacmanをそのまま使用します Manjaro公式デスクトップ環境にXfce・KDE・GNOME・Net Editionと提供 コミュニティエディションにはCinnamon・MATE・LXQt・E17等が用意されています

今日はCore2Duo E7400搭載のFM-V DESKPOWER CE/B40に、日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
今回は解像度1920×1080にて使用してみたいと思います
Manjaro Linux KDE 21.0.7 Ornara

Release | 2021.06.18 |
Type | Linux |
Based on | Arch |
Package Management | Pacman, snap |
Architecture | aarch64, x86_64 |
Desktop | Awesome, bspwm, Budgie, Cinnamon, GNOME, i3, KDE Plasma, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, Xfce |
Youtube
推奨システム要件
CPU | 1GHz |
メモリ | 1GB |
ディスク容量 | 30GB |
高解像度(HD)グラフィックスカードとモニター | |
ブロードバンドインターネット接続 |
この数値は公式よりアナウンスされているものです

Download
今回使用するISOイメージファイルは、manjaro-kde-21.0.7-210614-linux510.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます Timezone・Keytable・langを使用するものを選択し、上から4番目より Enter キーを押します

起動しました それでは順に沿ってインストールしていきます

- ネットワークに接続
- インストーラーを起動
インストール
インストーラー起動しました
インストーラーは言語を選択して使うことができるので比較的使いやすくなっています

インストール作業は割愛します
最新のManjaro Linuxのインストールは、下記記事をご覧ください

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って快適 ★★★★☆
Core2Duoとは言え何だかんだでSSDの恩恵が効いて、想像以上に軽快に動作します

Manjaro Linux KDE 21.0.7 Ornaraのデスクトップはパネルは下に設置
マウスは左ダブルクリック実行の設定です
アプリケーション
アプリケーションランチャーは、KDEの機能的なランチャーをWindows10テイストにカスタマイズしたものが設置されています

サウンドコントロール
パソコンに設置されているサウンドデバイスの音量調節です クリックで設定画面を呼び出せます

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューです

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
KDEシステム設定
各種設定ツールのグローバルなKDEプラットフォーム設定のシステムマネージャーです
デスクトップをカスタマイズおよび管理 検索機能で想定される設定を絞り込み、アイコンより詳細情報を示すツールチップが表示できます

Dolphin
Dolphinは使いやすさを重視したKDEのファイルマネージャーです

Konsole
KonsoleはKDEの端末エミュレータです

Pamac
PamacはManjaroのパッケージマネージャーです
AUR・Appstreamをサポートするlibalpmに基づいた使いやすいアプリ管理ツールです

Applications
Firefox
Mozilla FirefoxはMozilla Foundation及び、その傘下のMozilla Corporationによって開発されているフリーでオープンソースのウェブブラウザです
プライバシーを一切侵害せず、あらゆるユーザーの為に開発 ユーザーに関するデータを収集せず、強力なプライバシー設定でトラッカーによるウェブ追跡をブロックします
このパソコンでは起動時に若干引っかかりは有りますが2〜3秒ほどで起動 起動後はそこそこ軽快に動作します
この辺はSSDとRAM4GB積んでいる恩恵が大きいですね

Kate
KateはKDEのテキストエディタです
KDEの一部となっているKPartsの機能より他のKDEのアプリケーションに編集コンポーネントとしてKateを組み込むことが可能 XML ファイルを通して拡張可能なシンタックスハイライトエンジン 正規表現を使った検索と置換やJava、C++、C、PHP、Python に対して使えるコードの折り畳み機能を完備し、Windows版・MacOSX版のプレビューリリースも2016年より行われています
“Kate” は “KDE advanced text editor” の略です
このパソコンでは軽快に動作します

Gwenview
Gwenviewは、KDEデスクトップの画像ビューアです
高速で使いやすいビューアで、画像のコレクションを参照して表示させるには最適なアプリです
Gwenviewは編集面でも簡単な画像操作をサポート 回転・ミラー・反転・サイズ変更・コピー・移動・削除などの基本的なファイル管理アクションをサポート
スタンドアロンアプリケーションとKonquerorブラウザの埋め込みビューアの両方として機能 KIPIプラグインを使用して拡張できます
このパソコンでは軽快に動作します

Cantata
Cantataはミュージックプレーヤーデーモン(MPD)のクライアントです
当初はQtMPCのフォークとして開発 KDEサポートを使用して純粋なQt4アプリケーションとしてコンパイル インターフェイスは使いやすくビルド ユーザーライクなツールに仕上がっています
このパソコンでは軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
Konsoleを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo pacman -Sy
$ sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc kcm-fcitx
.xprofileを作成
テキストエディタを起動します
homeフォルダに.xprofileを作成し、下記を記述して保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
ファイルマネージャーは非表示ファイルは表示しない設定になっています
.xprofileは非表示ファイルなので保存後は、ファイルマネージャー上では表示されません
表示設定で隠しファイルを表示にチェックを入れると表示させる事ができます

一旦ログアウトします
Fcitxを設定
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定画面を開きます

入力メソッドの設定で、日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

テキストエディタを起動して日本語入力のテストをします

今回使用したパソコン
FM V DESKPOWER CE/B40 FUJITSU


CPU | Core2Duo E7400 2.8GHz |
RAM | DDR2 SDRAM PC2-6400 4GB (2GB ×2) |
VIDEO | Intel Graphics Media Accelerator 3100(M/B内蔵) |
STORAGE | SATA SSD 128GB |
Windows Vistaモデル 現在Windows10運用中 |
あとがき
Manjaro Linux KDE 21.0.7は、Core2Duo E7400搭載のパソコンで快適に動作しました
SSDとRAM4GB搭載とは言え10年以上前の古いパソコンです
Core2Duoを搭載したPCはWindows10で使うには微妙なパソコンなので、今回のようにKDEデスクトップを搭載したリッチなLinuxで仕上がるといいかも知れませんね 今風なUIと使い勝手でイマドキのパソコンに負けないパフォーマンスを見せてくれると思います
今回のインストールに消費した容量は約8.19GB(細かいアプリ等込み
KDEのような完成度の高いOSがこれくらいで収まるなんてお得ですね

インストールするならKDEデスクトップ環境なので、今回のようにWindows Vistaモデル以上をセレクトした方がいいですね

コメント