今日は2021.07.11にリリースされた、Solus 4.3 Budgie を使ってみたいと思います
SolusはIreland(アイルランド)発のLinuxカーネルをベースとし、x86_64アーキテクチャ用に独自開発されたオペレーティングシステムです
パーソナルなシーン向けに開発されたSolusは、企業やサーバー環境でしか使わないアプリ等は一切使用せずビルド 根っからのデスクトップ志向のLinuxと呼んで良いでしょう
Ravenという独自のアプレットパネルを通知センターとして機能させ、デスクトップのカスタマイズ設定を格納するサイドバーインタフェースとして機能

独自に開発されたBudgieデスクトップにカスタマイズされたSolus 4.2 Budgieは、近未来的で美しく使いやすく、安全で信頼性の高いシステムを、グローバルユーザーに提供してくれます
Solusは準ローリングリリースモデルで、パッケージ更新は毎週金曜日に安定版リポジトリへと追加され、システムを常に最新の安定の状態に保ちます Solusのパッケージ管理システムのeopkgは、Pardusが過去に使用していたPiSiパッケージ管理システムをベースにして派生しています
アプリ管理ツールのソフトウェアセンターはGUI操作で使う事ができるので、システムの更新やアプリのインストール等も、Linuxビギナーユーザーでも安心して使う事ができます

SolusはデフォルトのBudgieデスクトップ環境の他に、GNOME・KDE Plasma・MATEと4つのフレーバーを提供 今回はデフォルトのBudgieデスクトップを使ってみたいと思います
今回はCore2Duo E4300搭載のFMV-DESKPOWER CE50W7に日本語インストールしてみます
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
今回は解像度1280×1024にて使用してみたいと思います
Solus 4.3 Budgie

Release | 2021.07.11 |
Type | Linux |
Based on | Independent |
Package Management | Flatpak, eopkg (pisi fork), Snap |
Architecture | x86_64 |
Desktop | Budgie, GNOME, KDE Plasma, MATE |
システム要件
CPU | 64ビット(x86_64)プロセッサ |
メモリ | 最適なエクスペリエンスのための2GBのRAM |
ディスク容量 | 最低10GBのディスク容量 |
空のDVDまたは2GB以上のUSBメモリ |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
Download
今回ダウンロードしたISOイメージは、Solus-4.3-Budgie.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます Solusはこのまま起動します

起動しました
それでは順に沿ってインストールしていきます

- ネットワークに接続
- インストーラーを起動
インストール
インストーラー起動しました
インストーラーは英語表記なので少々使いにくいかもしれません
使用する言語を選択します

「find my location automatically」にチェックを入れます
自動的にロケーションやキーボードレイアウトを選択してくれます

自動的に設定されたキーボードレイアウトを確認し設定します
日本で販売されているWindows系のパソコンは下記でOKです

地図上をクリックしてロケーションを設定します

任意のパーティションにインストール可能な一番下を選択します

インストールするパーティションを選択して編集します
フォーマットとマウントポイントを指定します

ホストネームとブートローダーをインストールするストレージを指定します

必要なユーザー情報を入力します

Nextをクリックします

最終確認です
確認後にInstallをクリックします

インストール開始しました お茶でも飲みながら終了まで待機します

インストール終了しました
パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です

Desktop
このパソコンで起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
星3つですが限りなく4に近い星数で軽快に動作します

Solus 4.3 Budgieのデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左シングルクリック実行の設定です
アプリケーション
Budgieデスクトップのアプリケーションランチャーは至ってシンプルです

Raven
アプレットパネルのRavenです
独自の通知センターとデスクトップのカスタマイズ設定を格納するサイドバーインタフェースです 通知領域やアプレットの連動としても機能します

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューは至ってシンプル
設定関連のツールのリンクのみです

デスクトップの背景
デスクトップの背景にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
System Settings
各種設定ツールのSystem Settingsです

Budgieデスクトップの設定
主に外観関連の設定ツールが揃っています

ソフトウェアセンター
アプリ管理ツールのソフトウェアセンター(GNOME Software)です
ソフトウェアセンター(GNOME Software)はGNOME・派生のデスクトップ環境の一部で使われるアプリ管理ツールです
GNOMEのPackageKitに対するフロントエンドであり、複数のパッケージ管理システムのフロントエンドで、RPMやDEBをベースにするものも含みプラグインによってSnapにも対応します
GUI操作にて簡単にアプリをインストールできるので、ビギナーユーザーでも安心して使うことができます

ファイル
ファイル(Nautilus)はGNOMEデスクトップの標準ファイルマネージャです
GVfsを通してSamba・NFS等のリモートファイルシステムに透過的にアクセス可能 オプションでフォルダ内にウェブサイトを表示できます

GNOME端末
GNOMEのターミナルエミュレーターのGNOME端末です

Applications
Firefox
Mozilla FirefoxはMozilla Foundation及び、その傘下のMozilla Corporationによって開発されているフリーでオープンソースのウェブブラウザです
プライバシーを一切侵害せず、あらゆるユーザーの為に開発 ユーザーに関するデータを収集せず、強力なプライバシー設定でトラッカーによるウェブ追跡をブロックします
このパソコンでは3〜4秒で起動 起動後はそこそこ軽快に動作します
Youtubeは720pで再生可能 但しCPU稼働率が高くなるのでVLC辺りで再生した方がいいですね

LibreOffice
LibreOfficeはThe Document Foundation(ザ ドキュメント ファンデーション、ドキュメント財団)のオープンソースのオフィスアプリです

Writer(文書作成)・Calc(表計算)・Impress(プレゼンテーション)・Draw(ベクタードローグラフィック)・Base(データベース)・Math(数式作成)から構成され、MS社のオフィスと遜色ないパフォーマンスを見せてくれます
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

画像ビューア
GNOMEをベースとした画像ビューアです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Rhythmbox
Rhythmboxはデジタル音楽を再生・整理するオーディオプレーヤーです

iTunesの影響を受けているフリーソフトウェアで、GNOMEデスクトップでGStreamerメディアフレームワークを使って動くように設計 パソコン内の音楽の検索や並べ替えプレイリストのグループ化や整理し、カスタマイズした規則に従って自動的に更新します
Rhythmboxは様々なデジタル音源の再生をサポート インターネットラジオやPodcastのストリーミング再生やReplay Gainをサポートしています
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します
日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
ソフトウェアセンターを起動します
fcitxで検索して、fcitx・fcitx-mozc・fcitx-configtoolをインストールします

一旦ログアウトします
Fcitxを設定
ログインするとFcitxはパネルに常駐しているのでクリックして設定を開きます

入力メソッドのタブで、日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します

ワープロソフトを起動して日本語入力のテストをします

あとがき
以前Ubuntu Budgie 21.04をレビューした時にも触れましたが、Budgieデスクトップは程よく軽快に動作 シンプルで凄く使いやすいデスクトップに仕上がっています BudgieデスクトップはSolusプロジェクトが開発していることもあって、Solusのその仕上がりも秀逸
地味にオススメしたいディストリビューションです
今回の消費した容量は6.73GB
ここまで仕上がっているLinuxが6GBそこそこでインストールできるなんてお得ですよねw インストールするなら25GBは欲しいところですね

インストールするパソコンは今回のようにWindows Vistaモデルのパソコン以上をセレクトしたい所ですが、出来ればWindows7モデルでの使用をお勧めします 仕上がっているOSは余裕を持って使った方が良いと思います
この記事を見て少しでも気になった方は、とりあえずLive Bootで試してみましょう
Solus 4.3 Budgie 仕上がっていますよ
今回使用したパソコン
FMV-DESKPOWER CE50W7 FUJITSU





CPU | Core 2 Duo E4300 1.8GHz |
RAM | DDR2 SDRAM PC2-6400 4GB (2GB ×2) |
VIDEO | Intel Graphics Media Accelerator X3000(M/B内蔵) |
STORAGE | SATA HDD 320GB |
Windows Vistaモデル 超快適オフライン運用中です |
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