今日は2021.10.14にリリースされた、Devuan chimaera 4.0.0 Xfce i386を使ってみたいと思います
Devuan GNU+Linuxは、Debian GNU/Linux から派生したLinuxディストリビューションです
Linuxシステムを起動する際に、様々なプログラムを動かすシステム管理デーモン それをsystemdと呼びます
systemdは高速なシステム起動・終了・システム管理機能を提供 Linux起動時に動作するプログラムを制御するプロセスで、現在のLinuxシステムに大きく依存しています
しかしsystemdは1つのシステムに多機能を詰め込んでいる為、嫌う方も多いです
昨今の、最新の開発はデフォルトでsystemdをブートさせますが、systemd以外のinitシステムを使えるディストリビューションもあります
systemdへの依存を、Debianから脱却させたLinuxディストリビューション それがDevuan GNU+Linuxです
DevuanはDebianのリリースと類似した動作をサポート 開発グループのVeteran Unix Adminsは、今後Debianコードをすべて取得し、systemdを取り除いた独自のリポジトリをパッケージ化させ、systemdに縛られず依存関係のないDebianのバリアントの開発が進むでしょう
今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypeP VGN-90HSに、インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Devuan chimaera 4.0.0 Xfce i386

Release | 2021.10.14 |
Type | Linux |
Based on | Debian(Stable) |
Architecture | armhf, i686, x86_64 |
Desktop | Cinnamon, KDE Plasma, LXQt, MATE, Xfce |
Youtube
ダウンロード
今回使用するISOファイルは、インストールISOイメージを使用します
今回使用するISOイメージファイルは、devuan_chimaera_4.0.0_i386_desktop.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動(インストール)
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
起動しました このままEnterキーを押して起動させます

インストーラーが起動しました

使用する言語を選択しEnterキーを押します
インストーラーは選択した言語で使用することができます
インストールは下記記事をご覧ください

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
想像以上にいい感じで動くので、星4つけたくなります


Devuan chimaera 4.0.0 Xfce のデスクトップはパネルは上に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
アプリケーション
アプリケーションランチャーはWin9xテイストなシンプルなランチャーが設置されています

サウンドコントロール
サウンドデバイスの音量調節です

クリックメニューより詳細なサウンド設定を呼び出せます

日時
パネル上は日時を表示 クリックでカレンダーが表示されます

デスクトップ上での右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューです

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
Xfce環境の各種設定ツールの設定マネージャーです

Thunar
Xfce環境の高機能なファイルマネージャーのThunarです

Terminal
Xfce環境のターミナルエミュレータのTerminalです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです

このパソコンでは、そこそこ使える感じです
できれば軽量ブラウザを導入したほうがいいかもしれませんね
LibreOffice
LibreOfficeはThe Document Foundation(ザ ドキュメント ファンデーション、ドキュメント財団)のオープンソースのオフィスアプリです

Writer(文書作成)・Calc(表計算)・Impress(プレゼンテーション)・Draw(ベクタードローグラフィック)・Base(データベース)・Math(数式作成)から構成され、MS社のオフィスと遜色ないパフォーマンスを見せてくれます

このパソコンでは、そこそこ使うことができます
ristretto
画像ビューアのristrettoです
このコンピューターでは軽快に動作します

Audacious
VAIO TypePではミュージックプレイヤーはAudaciousをインストールします
Audaciousは、Synapticパッケージマネージャー・Terminalでインストールできます
Audaciousをインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install audacious
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePは多くのLinuxのディストリビューションで音飛びします
Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します
Audaciousを設定
- Audaciousを起動します
- 設定画面を開きます オーディオタブを選択します
- 出力プラグインをALSA出力を選択します

無事に再生できました
設定をしっかりすれば、VAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます

日本語入力
Devuan chimaera 4.0.0 には、日本語入力関連ツールがプリインストール設定済みです
しかもMozcもインストール済みなので、インストール後に快適な日本語入力が使うことができます

ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします

あとがき
32bit版のDevuan chimaera 4.0.0 Xfceは相変わらずのパフォーマンスで、VAIO TypePでXfce環境を軽快に使うことができました
今回のインストールで消費した容量は3.7GBとかなりミニマム 自分のTypePはストレージがボディーに負けないくらい小さめなので、この消費量は凄くありがたいです

インストールするパソコンは余裕でWindowsXPモデルから使うことができます しかもかなり軽快に動作するので超おすすめですね
今回使用したパソコン
SONY VAIO TypeP VGN-90HS




CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
現在、デフォルト環境のWindows Vistaを入れて快適オフライン運用中 |
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