2022.02.24 にリリースされたUbuntu Kylin 20.04.4 LTS Focal Fossaを使ってみたいと思います
今回リリースされたUbuntu Kylin 20.04.4 LTS Focal Fossaはご存知の方は知っていると思いますが、2年前の2020.04にリリースされたUbuntu Kylin 20.04.4 LTSです

Ubuntu Kylin 20.04.4 LTSは、2023年4月までサポートされます サポート面では今年の2022年4月にリリースされる22.04LTSを待った方がいいかもしれませんが、新しいバージョンと安定熟成されたバージョンとユーザーの使い勝手で臨機応変に対応して行きましょう

Ubuntu Kylinは、China CCN オープンソースイノベーション共同研究所とKylin Software Co.Ltdが主導するグローバルオープンソースプロジェクトです
UbuntuKylin は、Ubuntuの公式中国語版で、中国市場向けの機能を備えたUbuntuベースでデスクトップ・ラップトップコンピューター向けにビルドされたOS ユーザーフレンドリーでデスクトップ指向なLinuxディストリビューションです

デスクトップはUKUI(Ubuntu Kylin User Interface) MATEデスクトップに基づきカスタマイズされQtツールキットで開発

UKUIは、フレンドリー・シンプルなデザインコンセプトで開発

UbuntuKylinには、Kylin Assistant、Kylin Video、Kylin Screenshots、Software Centerなど、社内で開発された20を超えるアプリケーションがプリインストール

UKUIはシンプルで使いやすい直感的なインターフェース ファイルカテゴリはファイル検索を高速化

お気に入りのアプリのショートカットはアプリケーションの起動を簡略化し、検索バーとアドレスバーが柔軟で使いやすい高度な検索をユーザーに提供 強力なタブバーと新しいステータスバーに統合され、新しいファイル表示エクスペリエンスを実現します
今日はCore 2 Duo P8600搭載の東芝 Dynabook TH/64H2に、インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Ubuntu Kylin 20.04.4 LTS Focal Fossa

Release | 2022.02.24 |
Type | Linux |
Based on | Ubuntu |
Package Management | dpkg |
Architecture | aarch64, x86_64 |
Desktop | UKUI |
Download
今回使用するISOイメージファイルは、ubuntukylin-20.04.4-desktop-amd64.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます スペースキーを押します

この画面が現れます F2キーを押します

使用する言語を選択します

この画面が現れます このままEnterキーを押します

起動しました それでは順に沿ってインストールしていきます

- ネットワークに接続
- インストーラーを起動
インストール
インストーラーが起動しました
使用する言語を選択します

インストーラーは設定した使用したい言語で使う事ができるので、比較的簡単にインストールを進める事ができます


必要な情報だけを入力してインストールを進めて行きます

Ubuntu Kylinのインストールは下記記事をご参考に

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は、至って軽快に動作します ★★★★☆
かなり良い感じで動作します

Ubuntu Kylin 20.04.4 LTS Focal Fossaのデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です

アプリケーション
アプリケーションランチャーはUKUIの機能的なランチャーが設置されています
右上をクリックするとランチャーは最大化します

Show Taskview
クリックでワークスペース一覧とウィンドウ一覧が表示されます

サウンドコントロール
コンピューターのサウンドデバイスの音量調節です

クリックメニューよりサウンドの設定を呼び出せます

Notification Center
クリックで右側より通知領域が現れます
対応しているアプリやツールと連動して便利に使うことができます

日時
パネル上はデジタル時計と日時が表示 クリックでカレンダーが現れます

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューです

デスクトップの背景設定
デスクトップの背景設定には、オリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
UKCC(UKUIコントロールセンター)
各種設定ツールのUKCC(UKUIコントロールセンター)です

Kylin Software Center
アプリ管理ツールのKylin Software Centerです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです

Peony Qt
ファイルマネージャーのPeony Qtです

MATE端末
ターミナルエミュレーターのMATE端末です

Applications
Firefox
Mozilla FirefoxはMozilla Foundation及び、その傘下のMozilla Corporationによって開発されているフリーでオープンソースのウェブブラウザです
プライバシーを一切侵害せず、あらゆるユーザーの為に開発 ユーザーに関するデータを収集せず、強力なプライバシー設定でトラッカーによるウェブ追跡をブロックします

このパソコンでは軽快に動作します
LibreOffice
LibreOfficeはThe Document Foundation(ザ ドキュメント ファンデーション、ドキュメント財団)のオープンソースのオフィスアプリです

Writer(文書作成)・Calc(表計算)・Impress(プレゼンテーション)・Draw(ベクタードローグラフィック)・Base(データベース)・Math(数式作成)から構成され、MS社のオフィスと遜色ないパフォーマンスを見せてくれます

Eye of MATE
画像ビューアのEye of MATEです

このパソコンでは軽快に動作します
Rhythmbox
ミュージックプレイヤーのRhythmboxです

Rhythmboxは起動中は、通知領域のNotification center連動コントロール

日本語入力
Ubuntu Kylin 21.04 Hirsute Hippoには、日本語入力関連ツールはプリインストール設定済みです
設定と動作を確認します
Fcitxの設定
パネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます
少々分かりづらいですがFcitxは①の所に格納されているのでクリックします

クリックするとFcitxのクリックメニューが表示されるので、設定画面を開きます

入力メソッドタブで日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

ワープロアプリを起動して日本語入力のテストをします

あとがき
Ubuntu Kylin 20.04.4 LTS Focal Fossaは、Core2Duo P8600搭載した東芝Dynabook TH/64H2で快適に使う事が出来ました


今回のインストールで消費した容量は7.45GBと割と小さく収まりました インストールするなら30GBは欲しい所ですね この辺はユーザーの使い勝手で臨機応変に対応して行きましょう

インストールするパソコンはUbuntu Kylin 20.04.4 LTS Focal Fossaは、64bitOSなのでWindows Vista世代のパソコン以上のチョイスになると思います
Ubuntu Kylin 20.04.4 LTSは機能的なUKUI環境で良い方向性に向かっている割と新し目のLinuxディストリビューションです しかしながら中国市場向けもあって、自社開発アプリは中国語や英語なのが若干残念ですね この辺はこの先どう進むか見守って行きたい所ですね 色々な意味で興味津々なLinuxですね
今回使用したパソコン
東芝 Dynabook TH/64H2




CPU | Core 2 Duo P8600(2.40GHz) |
RAM | DDR2 SDRAM PC2-6400 4GB (2GB ×2) |
VIDEO | Intel Graphics Media Accelerator 4500(M/B内蔵) |
STORAGE | SATA SSD 128GB |
| 現在WIndows10にて運用中 |
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