VAIO TypePにはWindows7とManjaro LXQtを入れて快適に使えています
TypePでWindows7は想像以上に快適に動作し、過去にTypePにインストールしたWindowsの中で一番の相性の良さでお気に入りのOSでした
しかしWindows7は今年の1月でサポート終了
まあTypePは現役バリバリのパソコンではないので、Windows7に関してはオフラインにて使えば大丈夫だろうと思っていました

しかし、世間ではTypePにWindows10を入れて使っておられる方は多くいらっしゃる オフラインで使うなんて保守的で生ぬるい考え方はどうなんだろう・・・
しかも、Windows10 32bitの要求するスペックは比較的低く、これを見る限りVAIO TypePは余裕でクリアしています これでは低スペックを理由に逃げることはできません
最低要求スペック | VAIO TypePスペック | |
CPU | 1GHz | Intel® Atom Z540 1.86GHz |
RAM | 1GB | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | 16GB | SSD 64GB |
よし!やろう VAIO TypePをリセットしてWindows10とLinuxを入れよう!
こんなノリでインストールしてみました
SONY VAIO TypeP VGN-90HS

CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
Windows10 32bit
Windows10は最新安定版のバージョン2004をダウンロードして、USBメモリに書き込んでおきます
Release | 2020.07.14 |
Ver | 2004 OS ビルド 19041.388 |
WindowsにてRufusを使いUSBメモリに書き込みます
Rufusで書き込み際は、パーティションをMBR・ターゲットシステムはBIOSを選択して書き込みます

Windows10のインストールは割愛します
インストール後
無事にインストールできました
しかし非力なTypePにはWindows10は荷が重く、常にCPUは100%でパソコン全体はアツアツに発熱 このままでは絶対に使えないだろうってレベルでした
その辺は想定内 アレコレ軽量化してパソコンの負担を最小限に抑えます
- 視覚効果をパフォーマンス優先
- アニメーションと透過効果をOFF
- 使用しないサービスを厳選して無効化
- 使用しないフォントを削除
- 不要なファイルの削除
- スタートアップアプリを無効
- ハイバネートファイル(休止状態保存)の削除
とりあえずこの辺だけでも使用時の発熱は軽減して、そこそこいい感じで使えそうになりました

こんな感じで弄ったWindows10は、起動して30秒くらいでCPUはそこそこ安定します
後は使ってみて臨機応変に設定を弄って調整ですね

今思えば、WindowsXPはVAIO TypePで快適に使えるように軽量化した設定は、もう少し多かった気がします その辺を考えるとWindows7や10は軽量化し易いWindowsな気がします

最新のWindows10はアップデートは30分くらいで終了します
この辺はMSさんもユーザーの事を考えて、日々ビルドしている事が伺えますね^^

インスタントモードインストール
Windows7でも使えたインスタントモード Windows10でも使えました
- 公式サポートサイトよりEP0000600006.exe をダウンロードします
- EP0000600006.exeをダブルクリックで実行 インストールします
インスタントモードは電源OFFの状態で○印を押して起動します

Linuxをインストール
Windows10のインストールが終わったら、次はLinuxをインストールします
VAIO TypePには多くのLinuxをインストールしてきた経験から、今回インストールするLinuxを厳選し決めました
VAIO TypePで動作出来た殆どの原点となるディストリビューション Debianをインストールします デスクトップは無難にXfce
普通すぎる選択ではありますが、原点回帰の意味も含めてた選択です
Debian 10.4.0 32bit
Release | 2020.05.10 |
Type | Linux |
Based on | Independent |
Package Management | DEB |
Architecture | aarch64, armel, armhf, i386, i686, mips, mipsel, ppc64el, s390x, x86_64 |
Desktop | AfterStep, Awesome, Blackbox, Cinnamon, Fluxbox, flwm, FVWM, GNOME, i3, IceWM, ion, JWM, KDE, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, pekwm, Ratpoison, WMaker, XBMC |
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Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 上から2番目を選択[Enter]キーを押します

使用する言語を選択しEnter キーを押します

起動しました 起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆ Debianはいい意味で無難なディストリビューションですね

パーティションを編集
先ずはパーティションを編集します
DebianにはGPartedがないので、SynapticパッケージマネージャーかTerminalを使ってインストールします
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install gparted
GPartedを起動
GPartedを起動してTypePのSSDを参照します
Windows10インストールでプライマリーパーティションが3つ作成されています
プライマリーパーティションは1つのドライブには4つまでしか作成できないので、Windows10が入っているsda2を編集して拡張パーティションを1つ作成します

sda2は左側に、Windows10を使っていく上で必要最低限の容量を残して分割します

分割で出来上がった未割り当てのパーティションで拡張パーティションを作成します

作成した拡張パーティションには理論パーティションを作成できるので、必要なパーティションを作成します
自分はDebianに12GB、スワップ領域に2GB作成
残りはデータ保存ドライブとして、LinuxとWindowsでアクセス可能なntfsにて作成します

64Gという限られたスペースにWindowsとLinuxをインストールするのは無謀に近い行為ですので、挑戦される方は自己責任にてチャレンジしましょう
Debianをインストール
アプリケーションメニューよりインストーラーを起動します
Debianで使用する言語を選択します

ロケーションを地図をクリックして設定します

キーボードレイアウトを選択します

インストールするパーティションを設定します
今回はWindows10とは別にDebianをインストールするので、手動にてパーティションを選択編集します 一番下を選択します

Debianをインストールするsda5を編集します
今回のパターンは下記で編集します

ユーザー情報を入力します

最終確認です
問題がなければインストールをクリックします

インストールは15分前後かかります インストールに掛かる時間はパソコンスペックで前後します

インストール終了しました パソコンをシャットダウンさせUSBメモリを抜いてインストールは終了です
あとがき
軽量化したWindows10はTypePで想像以上に快適に動作します もう少し使い込まないと判らない部分が多くありますが、現時点ではかなり満足しています

マルチブートでインストールしたDebianは、ほぼデフォルトですが快適に使えます こちらも少し弄って自分好みに染めていきたいと思います

10年経ったVAIO TypePが今でも現役で使えるとは、購入当時は全く想像できていませんでした それくらいTypePは発売された当時でも快適に使う敷居が高いパソコンだったんです
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