今日はPakOS2020 08-24を使ってみたいと思います
PakOSはPakistan(パキスタン)発のDebian安定版ベースの軽量ディストリビューションです
パキスタンは自由に利用できる資源が非常に限られています そしてコンピューターを使用する殆どの人はとても古いパソコンを使っています そんな古いパソコンはWindowsXPを使わざる得なく、人はそれを使う事によりウイルスに悩まされています しかし人々はWindowsを使いたいという気持ちが強く、PakOSは、そんなパキスタン人が安心して自由に使えるOSとして開発されました
PakOSの開発者はシングルコアプロセッサでメモリを256MB搭載のパソコンでもWindows以上に軽快に使えWindowsテイストな外観の実現化を目指しています
この流れだと32bit版を使いたいところなのですが、サーバーの問題か32bit版のダウンロードが上手くいかないので、今回は64bit版を使ってみたいと思います
今日はCeleron N2830 搭載の ECS LIVE STATION LS-4-64で日本語起動してみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
PakOS2020 08-24 64bit

Release | 2020.08.24 |
Type | Linux |
Based on | Debian |
Package Management | dpkg |
Architecture | i386, x86_64 |
Desktop | LXQt |
ダウンロード
ECS LIVE STATION LS-4-64

CPU | Intel Celeron N2830 (SoC) Processor |
RAM | DDR3L 4GB |
VIDEO | Intel® HD graphics |
STORAGE | SATADOM 64GB |
LAN機能1x GIGABIT LAN ポート WiFi IEEE 802.11b/g/n + Bluetooth4.0搭載ストレージ ワイヤレス給電 (Qi)Qi V1.1.2 (5V1A=5W max) |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
Boot画面が現れます
このままEnterキーを押します

起動中の画面です 何か見覚えのある画面です
妙な期待感で高まります

起動しました 起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
このパソコンではデフォルトで使えそうです

Liveセッションでの日本語化
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE=”ja_JP:ja”
$ source /etc/default/locale
$ echo $LANG
一旦ログアウトします
Desktop

PakOS2020 08-24のデスクトップはパネルは下に設置 壁紙はスライドショー表示 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーネームとパスワードを入力してログインできます

ユーザーネームとパスワードは下記を入力します
UserName | user |
Password | live |
パネルアイテム 左側

アプリケーションメニュー
アプリケーションメニューはシンプルで使いやすいレイアウトになっています

パネルアイテム 右側

音量調節
コンピューターのサウンドデバイスの音量調節及び設定です

デスクトップ上での右クリックメニュー

デスクトップの設定
デスクトップの設定には多くのオリジナル背景画像が収録されています
スライドショーのOFFもここで出来ます

System Tools
コンフィグレーションセンター
各種設定ツールのコンフィグレーションセンターです

PCManFM-Qt
軽量ファイルマネージャーのPCManFM-Qtです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFIrefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ軽快に動作します
セレロンのパソコンですが4GBメモリを積んでいる恩恵ですね

WPS Office
オフィスアプリのWPS Officeです
このパソコンでは軽快に動作します

スクリーンショット
簡単にスクリーンショットを撮れるツールです

Audacious
軽量高機能高音質ミュージックプレイヤーのAudaciousです
このパソコンでは軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
Fcitxをインストールします インストールはTerminal・Synapticのどちらでも可能です
今回はTerminalを使います
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc
一旦ログアウトします
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

Input Methodタブで日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

ワープロアプリを起動して日本語入力のテストをします

インストール
デスクトップ左側にあるアイコンをクリックでインストーラーは起動します
インストーラーは言語を選択して使う事ができるので、比較的簡単に扱う事ができます

Core2Duo搭載のCF-R6で起動
Core2Duo搭載のPanasonic Let’s note CF-R6AW1BJRでも起動してみます
CF-R6AW1BJR

CPU | Intel(R) Core 2 Duo U7500 |
RAM | DDR2 SDRAM 1.5GB |
STORAGE | SATA 500GB |
正直なところ微妙 CPUの挙動とメモリの消費率がちょっとアレで、アプリの動作も微妙でした ぶっちゃけ、Windows Vista世代のこの辺のスペックではダメな感じかも知れません

あとがき
PakOS2020 08-24 64bit版はCeleron N2830 搭載の ECS LIVE STATION LS-4-64でも軽快に動作し、パキスタンの軽量ディストリビューションのパフォーマンスを体感できました しかしCore2Duo搭載のPanasonic Let’s note CF-R6では、想像以上に使えませんでした 今回は32bit版が使えなかった事が残念です 機会があれば是非試してみたいですね 32bit版
コメント