今日はXebian sid i386を使ってみたいと思います
XebianはUSA(アメリカ合衆国)発のDebian Unstable / sidベースのディストリビューションです
Unstable(sid)は直訳で不安定版 Debianの開発の成果の全てを随時導入するバージョンで、最新のDebianの技術をリアルタイムに楽しむことができます
デスクトップ環境は軽量なXfceを採用 クラシックなルックアンドフィールを失うことなく、最高のデスクトップエクスペリエンスを提供できるようデフォルト構成されています
テイストから言うとXebianはXubuntuのDebian版 Ubuntuが32bit版の開発を止めた今、32bit版のXubuntuは18.04のみでサポート終了は来年
Xebianは、そんな穴を埋めるべく32bitの古いパソコンの再生に一役買ってくれそうなディストリビューションです
今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypePで日本語起動してみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Xebian sid i386

Type | Linux |
Based on | Debian (Unstable) |
Package Management | dpkg |
Architecture | i686, x86_64 |
Desktop | Xfce |
Download
SONY VAIO TypeP VGN-90HS

CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます このままEnterキーを押します

起動しました 起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
余裕でデフォルトで使えそうですね

Liveセッションでの日本語化
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install task-japanese locales-all
$ localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE=”ja_JP:ja”
$ source /etc/default/locale
$ echo $LANG
一旦ログアウトします
Desktop

Xebian sid i386のデスクトップはパネルは上に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ユーザーネームとパスワードを入力してログインできます

Liveセッションでは下記のパスワード入力でログインできます
Password | live |
パネルアイテム 左側

Whisker Menu
アプリケーションメニューは、Xfceの機能的なWhisker Menuが設置されています

パネルアイテム 右側

ネットワーク
有線ネット・Wi-Fiの接続可能なSSIDを表示・設定・接続ツールです

デスクトップ上での右クリックメニュー
Xfceなのでアプリケーションメニューが設置していて、アプリの起動ができます

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Thunar
軽量高機能ファイルマネージャーのThunarです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Applications
Xebian sid i386はバンドルされているアプリは少なめです 必要に応じてインストールしましょう
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使えます

ristretto
軽量画像ビューアのristrettoです
このパソコンではそこそこ快適に使う事ができます

GParted
パーティション編集ツールのGPartedです
このパソコンでは、そこそこ軽快に使う事ができます

Audacious
Xebian sid i386にはParoleがバンドルされていますが、残念ながら音飛びして使えません
ミュージックプレイヤーはAudaciousをインストールします
AudaciousはSynapticパッケージマネージャー・Terminalでインストールできます
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePはDebian系のディストリビューションで音飛びします Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します

設定をしっかりすればVAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます

日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc
一旦ログアウトします
Fcitxを設定
再ログインするとFcitxがパネルに常駐しているので、クリックして設定画面を開きます

入力メソッドタブで、日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します

テキストエディッタのMousepadを起動して、日本語入力のテストをします

インストール
Xebian sid i386はLive Bootではインストールを実行できません
Live Bootのブートメニューより、上から3番目のInstallを選択しEnterキーを押します

インストーラーは言語を選択して使う事ができるので、比較的簡単に扱う事ができます

あとがき
Xebian sid i386はDebian系のXfceデスクトップのディストリビューションなだけあって、とても軽快に使う事ができます
実は今回はCore Soloを搭載したWindows XPモデルのCF-R5でも起動させてみました 使えなくないレベルで起動しましたが、はっきり言って実用で使うには厳しい感じでした 因みにCF-R5にはDebian 10.6 Xfceをインストールして運用しています
下の画像はTerminalでアップデート中にフリーズしてしまいました

パソコンはハードとソフトの相性もあるので、Xebian sid i386は軽量ですがDebian 10.6 Xfceより重いと一概には言い切れませんが、もし興味ある方はLive Bootで試してみては…
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