今日は2021.03.16にリリースされた、openSUSE Tumbleweed XFCEを使ってみたいと思います
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openSUSEはGermany(ドイツ)発の、openSUSEプロジェクトによって開発されたオープンソースのLinuxディストリビューションです ウェブページ閲覧・デジタルコンテンツ再生〜制作・オフィスアプリなどGUIを利用したデスクトップ指向や、CUIを中心としたサーバ運用と多くの用途で利用されています
openSUSEには2つのリリースモデルが有り、ローリングリリースモデルで最新の Linux パッケージを提供、高速で統合性に優れ安定性の高いTumbleweed そして通常リリース版とも言われているLeap
今日はTumbleweedのopenSUSE Tumbleweed XFCEを、Atom Z540 搭載のSONY VAIO TypePに日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
openSUSE Tumbleweed XFCE
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Release | 2021.03.16 |
Type | Linux |
Based on | Independent |
Architecture | aarch64, armhf, i686, ppc64, ppc64el, s390x, x86_64 |
Desktop | Cinnamon, Enlightenment, GNOME, IceWM, KDE Plasma, LXDE, LXQt, MATE, Xfce |
推奨システム要件
openSUSE Leap 15.1で動作する最低限推奨される条件 | |
CPU | 1Pentium4 1.6GHz以上のCPU (Pentium 4 2.4GHz以上、もしくは任意のAMD64/Intel64 CPU) |
メモリ | 1GB以上のRAM(2GB以上を推奨) |
ディスク容量 | 最小限のシステムで3GB デスクトップ環境などを含むスタンダードなシステムで 5GBのHDD及びSSD |
Download
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今回使用するISOイメージファイルは、openSUSE-Tumbleweed-XFCE-Live-x86_64-Snapshot20210316-Media.isoです
今回使用するISOイメージはLive Boot用です これはインストールできますが、あくまでLive Boot用なので、インストールする場合はインストール用のISOイメージを使う事をお勧めします
Live Boot用でインストールすると恐ろしく時間が掛かります …orz
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください
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起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
英語のBoot画面が現れます F2を押して使用する言語を選択 Enterキーを押し、この日本語画面にて一番上を選択Enterキーを押し起動させます
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起動しました
先ずはネットワークに接続 そしてインストーラーを起動します
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- 起動時、デスクトップは文字化けします 文字化けしてもインストールはできますが、気になる方はフォントをインストールしましょう
- レビュー画像はフォントをインストールして、文字化けの無い状態のものです
インストール
インストーラーは起動するとネットワーク経由にてアレコレ読み込みます
そしてこの画面が現れるので、使用する言語とキーボードレイアウトを選択します
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ここは判らなければ、NextをクリックでOKです
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Nextをクリックします
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インストールしたいデスクトップ環境を選択します
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下の方にあるプルダウンメニューよりStart with Existing Partitionsを選択します
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インストールするパーティションを選択し編集します
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下記のようにフォーマットデバイスとマウントポイントを設定します
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地図上をクリックしてロケーションとタイムゾーンを設定します
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ユーザー情報とパスワードを設定します
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最終確認です 確認後にInstallをクリックします
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インストール開始しました
Live Boot用のISOイメージを使用したので、インストールには6時間かかってしまいました
注)インストールする際はインストール用のISOイメージを使いましょう
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インストール終了しました パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は軽快 ★★★☆☆
普通に現役マシーンとして使うことができます
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openSUSE Tumbleweed XFCEのデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワード入力でログインできます
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Live Bootでは未入力でログインできます
パネルアイテム 左側
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Whisker Menu
メニューランチャーは、Xfceの機能的なWhisker Menuが設置されています
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パネルアイテム 右側
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電源管理
パネル上はバッテリ残量を表示 クリックでノートパソコンのディスプレイの輝度調整が行えます
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このパソコンはバッテリは取り外されていたので、パネル上のバッテリに❌印が表示されています
デスクトップ上での右クリックメニュー
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デスクトップの設定
デスクトップの設定には、オリジナルの背景画像が用意されています
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System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです
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YaSTコントロールセンター
openSUSEの設定ツールです
ソフトウェア・ハードウェアと幅広くフォローしてくれるツールです
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YaSTパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのYaSTパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです
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Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです
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Thunar
軽量高機能なファイルマネージャーのThunarです
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Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使うことが出来ます
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LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ軽快に動作します
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Ristretto
画像ビューアのRistrettoです
このパソコンでは軽快に動作します
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Audacious
openSUSE Tumbleweed XFCEにはParoleがプリインストール済みです
しかし、VAIO TypePではミュージックプレイヤーはAudaciousをインストールします
AudaciousはYaSTパッケージマネージャー・Terminalでインストールできます
Audaciousをインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo zypper update
$ sudo zypper install audacious
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePはLinuxのディストリビューションで音飛びします Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します
通常では解消する筈ですが、今回はダメみたいなので、PulseAudioを削除します
PulseAudio削除
YaSTパッケージマネージャーを起動します
「pulse」で検索して、結果より出来てきた「pulseaudio」削除します
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PulseAudio削除は、それに依存するツールが使えなくなる可能性があるので、削除する場合は自己責任にてお願いします
Audaciousを設定
- Audaciousを起動します
- 設定画面を開きます Output SettingsのOutput puluginをALSA Outputを選択します
- その横にあるSettingsをクリック PCM deviceをspeexrate -Rate Converter Plugin Using Seex Resamplerを設定します
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無事に再生できました
設定をしっかりすれば、VAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます
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日本語入力
openSUSE Tumbleweed XFCEはインストール後に、特に設定することなく日本語入力を使うことができます
パネルに常駐しているIBusをクリックして設定画面を開きます
しかし、ここでバグ発生 パネルをクリックすると左上に表示されます
まあ使う分には問題ないので見なかったことにします
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入力メソッドは日本語キーボードとMozcが設定されています
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ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします
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SONY VAIO TypeP VGN-90HS
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CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
あとがき
openSUSE Tumbleweed XFCEは良いですね 軽いし、いちいち登場するギーコは愛らしいし
今回インストールに消費した容量は約6GB まあまあですね
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今回インストールにあたって、使用する低スペックのノートパソコンの候補は数台 その中で残ったって言うか、インストール不可のパソコンが数台 Pentium MやCore Solo搭載のノートは起動できず この結果を踏まえて判った事は、Windows XPモデルのノートではインストールできない
ぶっちゃけインストール可能なノートは全てWindows Vistaモデル この辺を考慮するとインストールできるパソコンが見えてきます
Core Solo搭載のPanasonic Let’s note CF-R5辺りなら、RAM1.5GB積めば何とかなりそうな気がしたんですよね なんだかんだでVAIO TypePって、良いパソコンなのかもしれませんね 色々な面で…
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