今日は2021.04.01にリリースされた、MX Linux 19.4を使ってみたいと思います
MX LinuxはGreece(ギリシャ)発の、Debian(安定版)基づくデスクトップ指向のオペレーティングシステムです antiXと前MEPISコミュニティの間の協力的事業として開発されたMX Linuxは、エレガントで効率的なデスクトップ 確かなパフォーマンスと安定感の組み合わせを意識し設計されたLinuxディストリビューションです
MX LinuxはXfceデスクトップをデフォルトに採用 魅力的でユーザーフレンドリー 高速で低リソースを目指す中規模デスクトップ環境で、独自の機能でネイティブXfce構成を強化 最新デスクトップ環境に求められる全機能モジュラーコアコンポーネントです
ブートオプションからリポジトリ管理までの幅広いアクションをカバーする専用ツールの「MXツール」 人気のアプリケーション・MXテストリポジトリ・Debianバックポート・Flatpaksをカバーする高速パッケージインストーラーなど、古いラップトップから最新のデスクトップまで幅広いハードウェアをサポート ユーザーは大切なコンピューターを末長く使うことが出来ます

今日はPentium M753 搭載のPanasonic Let’s note CF-W4 に、日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
MX Linux 19.4 32bit

Release | 2021.04.01 |
Type | Linux |
Based on | Debian (Stable), antiX |
Package Management | dpkg |
Architecture | i686, x86_64 |
Desktop | Xfce |

Download
今回使用するISOイメージファイルは、MX-19.4_386.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます
一番上を選択し、F2を押して言語を選択してEnterキーを押し起動させます

起動しました 先ずはネットワークに接続し、インストーラーを起動させます

インストール
インストーラーが起動しました Enterキーを押します

インストールするパーティションを選択します
下記選択で任意のパーティションにインストールできます

インストールするパーティションを下記の様に編集設定します
パソコンのディスクにSwap領域がある場合は、Swapパーティションを下記の様に設定します

この時点でインストール開始し同時進行で入力します
ブートローダーの設定です
判らなければスルーでもOKです

コンピューター情報を入力します

ロケールとタイムゾーンを設定します

ユーザー情報を入力します

入力は終了です インストール終了を待ちます

インストール終了
パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は、そこそこ軽快★★☆☆
ペンM RAM512MBでここまで動作できれば合格でしょう

MX Linux 19.4のデスクトップはパネルは左側に設置 マウスは左シングルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワード入力でログインできます

Lock画面
Lock画面は、設定したアイドル時間超過か、強制でコンピューターをロックさせる事ができます
ユーザーパスワードを入力でロックを解除できます

パネルアイテム

Whisker Menu
アプリケーションメニューは、Xfceの機能的なWhisker Menuが設置されています

CF-W4の様に解像度の低い画面の場合は、下記の様にすればコンパクトに使うことが出来ます

電源管理
パネル上はアイコンでバッテリ残量を表示
クリックでノートパソコンのディスプレイの輝度調整を行うことが出来ます

このパソコンはバッテリを外して使っていたので、バッテリ残量が?になりました
日時
パネル上は時計を表示
クリックでカレンダーを表示します

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューです
Xfceなのでメニューランチャーが付属します

デスクトップの設定
デスクトップの設定には、多くのオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

MX Tools
MX Linuxの設定ツールです
ハードからソフトに至るまで、幅広くユーザーをサポートします

MX Package Installer
MXツールの一つ アプリ管理ツールのMX Package Installerです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

MX Linux 19.4にはSynapticパッケージマネージャーもプリインストールされています
Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Thunar
軽量多機能なファイルマネージャーのThunarです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
ハッキリ言ってRAM512MBでは無理です 起動できただけエライですw
右上のConkyのメモリ使用率とCPU使用率が無理と申しております

Midori
そんな訳で、軽量ブラウザのMidoriをインストール

Midoriインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install midori
Firefoxは起動に2分近くかかり、アクション毎にも1〜2分費やしました
Midoriは10秒で起動 問題なくネットワークにアクセス可能です
しかも右上のConkyの数値がFirefoxと違い、使えると申しております

LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使えます

GIMP
画像編集アプリのGIMPです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使えます

Asunder
音楽CDのリッピングツールのAsunderです
MP3や高音質のFLACにリッピング可能のアプリです
CF-W4にはDVD-RWが付属しているので大活躍間違いなしです

VLCメディアプレイヤー
メディアプレイヤーの定番のVLCです

日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
MX Package Installerを起動します
- fcitxで検索します
- 検索結果の日本語Fcitxを選択します
- インストールをクリックします

一旦ログアウトします
再ログイン後、パネルにはFcitxが常駐 クリックして設定を開きます

入力メソッドタブで日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します
Anthyは削除しても構いません

ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします

Panasonic Let’s note CF-W4HW8AXR

CPU | Pentium M753 1.2GHz |
RAM | DDR2 PC2-3200 512MB |
STORAGE | Ultra ATA100 60GB |
WindowsXP Model 2005 |
あとがき
MX Linux 19.4が、Pentium M RAM512MBでインストールできるとは思いませんでした
使えるのは判りますが、インストーラーが無理な気がしたのですが… さすがMX
今回のインストールに消費した容量は5.91GB(midori・fcitxを含む)
古いパソコンにインストールするには最適な消費量ですね

MX Linuxは軽量で使いやすい
多機能なXfceデスクトップなので、低スペックでもワンランク上のデスクトップを満喫できます
色々な意味で推せるMX Linux 19.4

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