今日は2021.04.09にリリースされた、Tsurugi Acquire 32bit 2021.1を使ってみたいと思います
TsurugiはDebianに基づいた、Linuxディストリビューションで、アーキテクチャには64bitと32bit版が用意されています デジタルフォレンジック分析を実行し、教育目的で使用とする64bitのTsurugi Linux Live Boot専用のツールのみを備えた軽量の32bitTsurugi Acquireと頼もしい布陣
剣は、古代日本の僧侶が使用した伝説の日本の両刃の剣です
自分的にこの台詞だけでwktk感をそそられ、起動前に勝利確定フラグが立ちます
今日はPentium M 753 搭載のPanasonic Let’s note CF-W4で日本語起動起動してみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Tsurugi Acquire 32bit 2021.1

システム要件
CPU | 2GHzデュアルコアプロセッサ以上 |
メモリ | 4GBシステムメモリ |
ディスク容量 | 30GBのハードドライブ空き容量 |
Tsurugi Linuxをインストールする場合のシステム要件です |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
Download
今回使用するISOイメージファイルは、tsurugi_acquire_2021.1.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください




起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 一番上を選択してEnter キーを押します

起動途中に、この画面が現れた時のワクワク感は半端ないです

起動しました 起動途中の侍の姿とは裏腹にシンプルなデスクトップ

Live Bootでの日本語化
MATE端末を起動します
下記コマンドを入力します
# apt update
# localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE=”ja_JP:ja”
# source /etc/default/locale
# echo $LANG
Tsurugiはroot(管理者権限)にて動作しているのでsudoは不要です
Fontをインストール
PCManFMを起動します
/usr/share/fontsフォルダに、インストールしたいフォントを直接コピーします
Tsurugiはroot(管理者権限)にて動作しているので、システムフォルダに直接コピーできます
一旦ログアウトします
- ログインの際に入力するユーザー名:Tsurugiパスワード:未記入と公式に書いてありましたが、ログインできませんでした
- ユーザー名:root パスワード:未記入でログインできました
Desktop
このパソコンでLive Boot起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
ハッキリ言って想像以上に軽快 思わず、えっ!?てなりました

Tsurugi Acquireのデスクトップの設定はパネルが上下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
パネルアイテム

Applications
Tsurugi AcquireのメニューランチャーはMATEのシンプルなランチャーが設置されています

Places
主要ディレクトリとパーティションをファイルマネージャーでアクセスします

System
各種システムツールとセッションのオプションが揃っています

日時
パネル上は日時を表示 クリックでカレンダーを表示します

右クリックメニュー
- このパソコンでデスクトップを日本語化させると何故か、デスクトップで右クリックが使えなくなりました
- そこそこのスペックのパソコンで試したところ問題なし 低スペックなのでアレなのでしょうか(´・ω・`)
デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が1枚のみ用意されています
1枚のみに漢を感じます さすが剣… (せめて、あの侍の画像だけでも欲しいところですね)

System Tools
Control Center
各種設定ツールのControl Centerです

PCManFM
ファイルマネージャーのPCManFMです

MATE端末
ターミナルエミュレーターのMATE端末です

Applications
アプリケーションは必要最低限です ウェブブラウザはありません
Leafpad
テキストエディタのLeafpadです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Mirage
画像ビューアのMirageです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

本日使用したパソコン
CF-W4HW8AXR

CPU | Pentium M753 1.2GHz |
RAM | DDR2 PC2-3200 512MB |
STORAGE | Ultra ATA100 60GB |
WindowsXP Model 2005 |
あとがき
自分はディストリビューションをテストする際に、自分なりに最低限動作するパソコンをチョイス
とりあえず起動のみして、そのパソコンを使うか、その前後のスペックを使うか判断します

今回はDebianベースの32bitということで、Core Solo U1300 RAM512MB搭載のLet’s note CF-R5辺りをチョイスする予定でしたが、もしかすると…って 一つ下のスペックのPentium M 753 RAM512MB搭載のCF-W4で起動 結果はご覧の通り
Tsurugi Acquire 2021.1は想像以上のパフォーマンスを見せてくれました
因みに日本語入力はIBusがプリインストール済みなので、ibus-mozcを追加でインストールすれば使うことができると思います このパソコンでibus-mozcをインストールすると、何故か最後の最後でフリーズを起こすのでインストールを断念 まあLive BootのTsurugi Acquireでは日本語入力の需要は無さそうだし…
しかしここまで軽快に動作するならLive Bootだけじゃ勿体無いですよね
インストールして使ってみたいですよねTsurugi 32bit
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