今日は2021.05.06リリースされたManjaro cinnamon 21.0.4 Ornaraを使ってみたいと思います
Manjaro はArch Linuxをベースとした、ユーザーフレンドリーなディストリビューションです

Arch Linuxと互換性を持ち、Arch Linuxと同様にローリングリリースモデルを採用 アプリ管理はpacmanをそのまま使用します Manjaro公式デスクトップ環境にXfce・KDE・GNOME・Net Editionと提供 コミュニティエディションにはCinnamon・MATE・LXQt・E17等が用意されています

Manjaroはアップデート利用可能になると、目立たない通知を表示 手が離せない場合にはワンクリックで非表示にできます

ユーザーは自分のペースで必要なときに更新する Manjaroは、そんなユーザーライクなディストリビューションです

今回は、そんなManjaroのコミュニティエディションのCinnamonをチョイス
CinnamonデスクトップはLinux Mintの為に開発されましたが、使い勝手の良いUIで人気を博し多くのLinuxディストリビューションへと普及しました
自分的には好きなデスクトップで、スペックに余裕のあるパソコンを使う場合は利用することが多いですね
今回はCore i3 3220 搭載のdell OPTIPLEX 3010にインストールしてみたいと思います
インストールする際はインストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Manjaro cinnamon 21.0.4 Ornara

Release | 2021.05.06 |
Type | Linux |
Based on | Arch |
Package Management | Pacman, snap |
Architecture | aarch64, x86_64 |
Desktop | Awesome, bspwm, Budgie, Cinnamon, GNOME, i3, KDE Plasma, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, Xfce |
推奨システム要件
CPU | 1GHz |
メモリ | 1GB |
ディスク容量 | 30GB |
高解像度(HD)グラフィックスカードとモニター | |
ブロードバンドインターネット接続 |
この数値は公式よりアナウンスされているものです

Download
今回使用するISOイメージファイルは、manjaro-cinnamon-21.0.4-210506-linux510.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます Timezone・Keytable・langを使用するものを選択し、上から4番目より Enter キーを押します

起動しました それでは順に沿ってインストールしていきます
- ネットワークに接続
- インストーラーを起動

インストール
インストーラーが起動しました
使用する言語を選択します

地図上をクリックしてロケーションを設定します

キーボードレイアウトを選択します
日本で販売されている日本語のWindowsの入ったパソコンは下記でOKです

インストールするストレージとパーティションを選択します
このパソコンには他のOSも入っているので、任意のパーティションにインストール可能な手動パーティションを選択します

インストールするパーティションをクリックして下記の様に編集設定します

必要なユーザー情報を入力します

最終確認です
確認後にインストールをクリックします

インストール開始しました
インストールは15分前後で終了します

インストール終了
パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は快適 ★★★★★
非の打ち所がないくらい快適 ひょっとするとManjaro cinnamon 21.0.4ってデスクトップ最強!?

Manjaro cinnamon 21.0.4のデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワード入力でログインできます

Live Bootではユーザー名:manjaro パスワード:manjaro でログインできます
Lock画面
Lock画面は、設定したアイドル時間超過か、スクリーンロックをクリックして強制でコンピューターをロックさせる事ができます
ユーザーパスワードを入力でロックを解除できます

Live Bootではユーザー名:manjaro パスワード:manjaro でLock解除できます
パネルアイテム

アプリケーション
アプリケーションランチャーは、cinnamonの機能的なランチャーが設置されています

エキスポ
クリックでワークスペース一覧が表示されます

システムツール
セッションのオプション等のシステムツールが設置されています

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューです

デスクトップの背景設定
デスクトップの背景設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
システム設定
各種設定ツールのシステム設定です

GNOME端末
ターミナルエミュレーターのGNOME端末です

Nemo
ファイルマネージャーのNemoです

Pamac
アプリ管理ツールのPamacです
GUI操作にてアプリのインストールや更新を行うことができます

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは軽快に動作します

Microsoft Office Online
オフィスアプリのMicrosoft Office Onlineです

GIMP
画像編集アプリのGIMPです
このパソコンでは軽快に動作します

Lollypop
ミュージックプレイヤーのLollypopです
このパソコンでは軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
GNOME端末を起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo pacman -Sy
$ sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc fcitx-configtool
.xprofileを作成
テキストエディタを起動します
homeフォルダに.xprofileを作成し、下記を記述して保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
ファイルマネージャーは非表示ファイルは表示しない設定になっています
.xprofileは非表示ファイルなので保存後は、ファイルマネージャー上では表示されません
表示設定で隠しファイルを表示にチェックを入れると表示させる事ができます

一旦ログアウトします
Fcitxを設定
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定画面を開きます

入力メソッドの設定で、日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

テキストエディタを起動して日本語入力のテストをします

今回使用したパソコン
dell OPTIPLEX 3010

CPU | Intel Core™ i3 3220 3.3GHz |
RAM | 4GB DDR3 1600 MHz SDRAM |
STORAGE | SSD128GB |
あとがき
初めてManjaroでcinnamonを使いましたが、想像以上に良いです
っていうかLinux Mint cinnamonより色々な意味で仕上がっている気がします
これはManjaroとcinnamonの相性が良いのかわかりませんが、使いやすさ快適さと全てにおいて最高のOSに仕上がっています これは自分だけかもしれませんが、アクションを起こして返ってくる反応のスピードが絶妙で使っていて心地よさを感じました
元々WindowsテイストなUIで使いやすいcinnamonですが、Manjaro cinnamon 21.0.4は特別に使いやすく感じました
今回のインストールに消費した容量は7.84GB(screenfetch・fcitx・fcitx-mozc込み)
インストールするなら25GBくらいは欲しいところ

インストールするパソコンはWindows7モデルが最適です cinnamonはギリギリのパソコンで使うより、余裕を持ったスペックで使いたいところですね
今回使ったパソコン前後のスペックで使うことをお勧めします
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