今日は2021.07.30にリリースされた、Freespire 7.7を使ってみたいと思います
FreespireはUSA(アメリカ合衆国)発のUbuntu に基づくデスクトップ指向のLinuxディストリビューションです
Xfce環境をMATEテイストにカスタマイズされたデスクトップは使いやすさ重視 軽量にビルドされたシステムと相俟って、オフィシャルからパーソナルの多くのシーンでの需要が見込まれます
プリインストールされているアプリケーションも軽量な方向性で統一 デスクトップもシンプルさの中に鮮麗されたUIが光り、優れた機能と快適さをユーザーに提供してくれます
今回はCore2Duo E4300搭載のFMV DESKPOWER CE50W7に日本語起動インストールしてみます
インストールする際はインストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
今回は解像度1280×1024にて使用してみたいと思います
Freespire 7.7

公式ページ
今回使用するISOイメージファイルは、release-77F.isoです
システム要件
CPU | x86_64 IntelまたはAMDベースのプロセッサ |
メモリ | 2GB以上のRAM |
ディスク容量 | 15GB以上のハードドライブスペース |
キーボードとマウスまたはタッチインターフェイス |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます このままEnterキーを押します

起動しました
それでは順に沿ってインストールしていきます

- ネットワークに接続(有線は無設定で、WiFiはSSIDにPassword入力でネットワークに接続できます)
- インストーラーを起動
インストール
インストーラーは言語を選択して使うことができます

インストールは下記記事をご覧ください

初回起動時の設定
設定→言語サポートを起動します
メニューより、設定→言語サポートを起動します
起動後に「言語サポートが完全にインストールされていません」と表示されるのでインストールをクリックします

インフトール時にインストールしきれなかった言語ファイルをインストールします
これにより日本語入力関連ツールのFcitxとMozcもインストールされます

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って快適 ★★★☆☆
星3つですが、限りなく4つに近いパフォーマンス
Core2Duo搭載のパソコンでも、普通に即戦力で使うことができます

Freespire 7.7のデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です

CPUの挙動はかなりお淑やか 快適な動作が期待できます
Whisker Menu
Xfceの機能的なメニューランチャーのWhisker Menuが設置されています

サウンドコントロール
パソコンのサウンドデバイスの音量調節です

クリックでサウンドを詳細設定できるオーディオミキサーを起動できます

ワークスペーススイッチャー
クリックでデスクトップのワークスペースを切り替えることのできるツールです

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューはXfce環境なので、アプリケーションランチャーも設置されています

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
Xfceシステムを構成管理する設定ツールです
全ての設定を適用するためにバックグラウンドで実行されるデーモンで、デスクトップの外観をカスタマイズや画面設定とレイアウトを構成と、パソコンのカスタマイズには欠かせないツールです

Terminal
Xfceの端末エミュレータのTerminalです
ドロップダウン・タブ・無制限のスクロール・フルカラー・フォント・透明な背景など、高度な機能やカスタマイズ性を備えた軽量で使いやすいターミナルエミュレータです

Caja
MATE環境の標準ファイルマネージャーです

Synapticパッケージマネージャー
Synapticパッケージマネージャーは、パッケージ管理システムAPTのフロントエンドの1つでグラフィカルユーザインタフェースを備えたツールです
Debianパッケージ管理システムのAPTのGUIフロントエンドで、GTKによって作成
一般的にはdebパッケージをベースとしたシステムで利用されますが、RPMをベースとしたシステムでも利用可能
ソフトウェアパッケージのインストールやアンインストール、アップグレードとリポジトリの追加ができ、ビギナーユーザーでも比較的簡単に扱うことが可能です

Applications
Google Chrome
Google ChromeはGoogleが開発したクロスプラットフォームのウェブブラウザです
ウェブを最大限に活用するための機能がフルに搭載 アドレスバーで情報を検索したりワンクリックでウェブサイトを翻訳 カスタマイズされたオススメ記事をスマートフォンで表示したりできます
Chromeはフィッシングサイトや危険なサイト等で起こるセキュリティの問題からユーザーを自動的に保護 ユーザーは安心してネットサーフィンできます

このパソコンでは2〜3秒ほどで起動 起動後はそこそこ軽快に動作します
旧世代のCPUのCore2Duoに、4GBRAM搭載の恩恵は大きいですね
因みにYoutubeは1080p60の動画を再生可能 この辺はYoutubeに特化されたGoogle Chromeの恩恵が大きいですね

但し、CPU使用量がかなり高くなるので視聴レートを下げるか、VLCあたりを使って視聴した方がパソコンに優しいかもしれませんね

Mousepad
Xfce環境の高速なテキストエディタです
ワードラップ・行番号・自動インデント・フォント指定等の機能を備えています

このパソコンでは軽快に動作します
ristretto
画像ビューアのristrettoです

このパソコンでは軽快に動作します
Audacious
AudaciousはUnix系OS向けのオープンソースの高音質なオーディオプレーヤーです
パソコンのリソースを浪費することなく音楽を自由に再生 フォルダや個々の曲ファイルをドラッグアンドドロップでき、音楽ライブラリ全体でアーティストやアルバムを検索でき、独自のカスタムプレイリストを作成・編集できます GTK+2を用いたGUIのオーディオプレーヤーでスキンを使って外観を変えることができます

このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します
日本語入力
日本語入力関連ツールのインストール設定をします
Fcitxはインストールされていますが、Fcitx ConfigtoolがインストールされていないのでGUIにて設定をできません Fcitxはこのままでも使うことができますが、GUIで設定したい方は追加でインストールします
Fcitx-confiq-gtkをインストール
Synapticパッケージマネージャーを起動します
fcitxで検索して検索結果より表示されるfcitx-config-gtkをインストールします

Fcitxの設定ツールのFcitx-confiq-gtkのインストールは任意です
設定はCUIでもできるので、無くてもFcitxは使えます
一旦ログアウトします
Fcitxの設定
ログインするとパネルにはFcitxが常駐してるので、クリックして設定画面を開きます

入力メソッドタブで日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します

テキストエディタを起動して日本語入力のテストをします

あとがき
Freespire 7.7は、シンプル軽快なディストリビューションです タイトルに嘘偽りはありません
UbuntuベースのXfceのディストリビューションは多くありますが、その中で一番って言って良いくらい軽快に動作します そしてインストールから普段使いに至るまで割と早めに構築できるので、ビギナーユーザーにもお勧めできます
Freespireは今回のバージョンより、デスクトップがXfceよりになりました
前回の7.5の時はパネルが上下に設置されていてMATE環境感が強かった印象でいたが、今回より、よりXfce感が強くなった印象です

個人的にですが、ウェブブラウザをGoogle Chromeをチョイスしたことが嬉しいですね
なんだかんだでGoogle Chromeは良いブラウザですから
今回のインストールに消費した容量は6.08GB インストールするならシステム要件では15GB以上とありますが、20GBは欲しいところですね

そしてインストールするパソコンはWindows Vista世代のパソコン以上をお勧めします XP世代でも行けそうな気がしますが、Windows Vista世代以上のパソコンで快適さを手に入れた方がお得感が大きいと思います
今回使用したパソコン
FMV-DESKPOWER CE50W7 FUJITSU





CPU | Core 2 Duo E4300 1.8GHz |
RAM | DDR2 SDRAM PC2-6400 4GB (2GB ×2) |
VIDEO | Intel Graphics Media Accelerator X3000(M/B内蔵) |
STORAGE | SATA HDD 320GB |
| Windows Vistaモデル 超快適オフライン運用中です |
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