今日はSparkylinux 5.11 openboxを使ってみたいと思います
SparkylinuxはPoland(ポーランド)発のDebianベースのディストリビューションです 軽量Linuxと名高いSparkylinuxは、その使用するパソコンを選ぶこと無く動作します 存在する全てのパソコンを動作させる技 これはまさに中世の歴史の深さを感じられる瞬間でもあります
そんなSparkylinuxのラズパイエディションはopenbox
Sparkylinux 5.11 openbox

Release | 2020.04.03 |
Type | Linux |
Based on | Debian |
Package Management | dpkg |
Architecture | armhf, i686, x86_64 |
Desktop | Budgie, Enlightenment, JWM, KDE Plasma, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, Xfce |
Username Password | Username : pi Password : sparky |
root Password | root Password : toor |
Download

Raspberry Pi 4 Model B 4GB

CPU | Cortex-A72 Armv8 Quad Core 1.5GHz |
RAM | 4GB LPDDR4 |
GPU | Broadcom VideoCore VI 3D graphics core |
イメージファイルをmicroSDカードに書込む
- Sparkylinuxのダウンロードのページより、イメージファイルをダウンロードしてきます
- ダウンロードしたファイルは 圧縮ファイルなので、解凍ツールで展開します
- Rufus (ルーファス)等のライティングツールを使って、イメージファイルをmicroSDカードに書込みます

microSDカードをRaspberry Piに装着します
これで準備はOKです

起動
電源を入れて起動させます

起動しました 起動後の挙動はかなり軽快 8.0★★★★☆ 普通に即戦力です

日本語化
Terminalを起動します 下記コマンドを入力
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get -y install task-japanese locales-all
$ localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE=”ja_JP:ja”
$ source /etc/default/locale
$ echo $LANG
再起動します
Desktop
Sparkylinux 5.11のデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です

パネル左側

① アプリケーションメニュー
全画面表示のアプリケーションメニューです

② Thunar
ファイルマネージャーのThunarです

③ LXTerminal
ターミナルエミュレーターのLXTerminalです

④ gExec
コマンド入力で実行できるツールです

パネル右側

⑤ ネットワーク
ネットワークの設定ツールです

⑥ 音量調整
サウンドデバイスの音量調整です

⑦ 日時
パネル上は日時を表示 クリックでカレンダーを表示します

デスクトップ上での右クリックメニュー
アプリケーションメニューが表示されます パネル上はアイテムが無い部分は、アプリケーションメニューが表示されます

Nitrogen
openboxなので壁紙設定は、壁紙管理ツールのNitrogenが入っています

システムツール
Rasoberry Piの設定

Openbox設定マネージャー

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールが行えるツールです

APTus
アプリ管理ツールのAPTusです
こちらもGUI操作にてアプリのインストールが行えるツールです

アプリケーション
Sparkylinux 5.11 openboxはバンドルされているアプリは少なめです
その中の一つ、ウェブブラウザのFirefoxです ラズパイ4ではそこそこ軽快に使うことが出来ます

ミュージックプレイヤーは好みも有りますがAudaciousをインストール 軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連のツールのインストールと設定をします
関連ツールをインストール
Synapticパッケージマネージャーを起動します
fcitx fcitx-mozc の2つをインストールします

.xprofileを作成
テキストエディッタのMousepadを起動します
/home/pi/.xprofileを作成し、下記を記載し保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export GTK2_IM_MODULE=fcitx
export GTK3_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=”@im=fcitx”
export DefaultIMModule=fcitx

念の為、再起動させます
起動したらFcitxを起動し入力メソッドタブを開きます
キーボード – 日本語 と Mozcが追加されていることを確認します

テキストエディッタのMousepadを起動し日本語入力テストします
パネルにはFcitxが追加されMozcで動作しています

Cinnamonをインストール
アプリ管理ツールのAPTusですがデスクトップもインストール出来るスグレモノです
しかもSparkylinuxが公式にサポートしていないCinnamonまでもインストールできるという CinnamonのアイコンがLinux Mintなのが掟破り感を醸し出しグッときます
そんな長州力ばりの掟破りの下剋上のCinnamonをインストールしてみます

メニューの項目が少ないので若干縦が短いメニューがアレですけど、紛れもなくCinnamonです
Sparkylinux 5.11 Cinnamon RasPiです

因みにCinnamonは重量級のデスクトップ環境なので、非力なラズパイでは運用は無理かと思います 使用感はそこそこ使えそうな感じですが、オーバースペックで無理を続けると、Swapを誘発させmicroSDが短命で終了します

あとがき
Sparkylinux 5.11 openboxは、Raspberry Pi 4 Model B 4GBで実用レベルで動作しました
軽量なデスクトップは色々有りますが、openboxは面白いです 使っていてマウスの大きなアクションをすること無く、手元で解決するのが使っていて楽しいです openboxはWindowsに慣れた方には少々時間が必要かもしれませんが、その時間を掛け値なしにエンジョーイ出来ること間違いないです
コメント
こっちも試してみました。現在はこちらもVerが上がっていて、5.12になっています。そのせいか?日本語化を記事の通りやると、うまくいきませんでした。メニューのアプリケーションが壊れてエラーが出るようになりました。ネットで日本語化の記事を漁って、いろいろいじってみたのですが、結果的に、Raspberry Piの設定のLocate で日本語を設定すれば、あっさりと日本語化するようです。
こちらも、自動的にパーテーションを広げてくれるみたいなので、楽です。
OpenBoxはいじったことなかったのですが、キビキビ動いて面白いです。