今日はMX Linux 19.3を使ってみたいと思います
MX Linuxは、antiXとMXLinuxの両コミュニティによる共同事業です 軽量ディストリビューションのMEPISの血を引くシステムは軽快で、32bitの古いパソコンを使い続ける事ができます デスクトップはエレガントかつ効率的 高い安定性と確かなパフォーマンスを組み合わせるよう設計されたOSには世界中にファンが多く、DistroWatch.comでも盤石な人気を博しています そしてMX Linuxはローリングリリースにより、コンポーネントを開発に合わせてシステムを最新の状態に保ち、ユーザーを新たな脅威から守ってくれます
今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypePで日本語起動してみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
MX Linux 19.3 32bit

Release | 2020.11.11 |
Type | Linux |
Based on | Debian (Stable), antiX |
Package Management | dpkg |
Architecture | i686, x86_64 |
Desktop | Xfce |
Download
SONY VAIO TypeP VGN-90HS

CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます F2を押して言語を選択 F3を押してTimezoneを選択して 一番上を選択し[Enter]キーを押し起動させます

Desktop
起動しました 起動後の挙動はそこそこ軽快 ★★★☆☆
即戦力で使う事ができます

MX Linux 19.3のデスクトップはパネルは左側に設置 マウスは左シングルクリック実行の設定です
パネルアイテム

セッションのオプション
クリックでコンピューターをログアウト・シャットダウン等のセッションのオプションを実行できます

ネットワーク
有線ネットワーク・接続可能なWi-FiのSSIDを表示・設定・接続ツールです

Whisker Menu
アプリケーションメニューはXfceの機能的なWhisker Menuが設置されています

デスクトップ上での右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューにはアプリケーションメニューが設置され、アプリを起動する事ができます

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

MX Tools
MX Linuxの専用設定ツールです
ハードウェア・セットアップと幅広く専用ツールが用意されています

MX Package Installer
MX Linuxのパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Thunar
軽量高機能なファイルマネージャーのThunarです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅く、起動後は何とか使う事ができます
軽量ブラウザを導入した方がいいですね

LibreOffice
オフィスアプリのLibreOfficeです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はこそこそ快適に使う事ができます

GIMP
画像編集アプリのGIMPです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使えます

Audacious
MX Linux 19.3にはClementineがバンドルされていますが、残念ながら音飛びして使えません
ミュージックプレイヤーはAudaciousをインストールします
AudaciousはMX Package Manager・Synapticパッケージマネージャー・Terminalでインストールできます
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePはDebian系のディストリビューションで音飛びします Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します

設定をしっかりすればVAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます

日本語入力
日本語入力の関連ツールをインストール設定します
インストールはMX Package Manager・Synapticパッケージマネージャー・Terminalでインストールできますが、今回はMX Package Managerでインストールします
MX Package Managerを起動します
fcitxで検索します 検索結果で出て来た下記ファイルをインストールします

一旦ログアウトします
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定画面を開きます

入力メソッドタブで日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

ワープロアプリを起動して日本語入力のテストをします

インストール
インストーラーは左側にあるアイコンをクリックで起動します
インストーラーは言語を選択して使う事ができるので、比較的簡単に扱う事ができます


あとがき
MX Linux 19.3 は10年前の低スペックパソコンのVAIO TypePで軽快に動作し、普通に現役マシーンとして使う事ができました その昔、VAIO TypePにWindows XPをインストールして使う際に、システムをアレコレ弄りまくり、何とかVAIO TypePで使えるようにしました MX Linux 19.3はそんな余計な作業をしなくともVAIO TypeP上で快適に動作します これって素晴らしい事です
システムが肥大化し重量化するOSが多い中、今でも軽量に使う事ができる32bitOSの存在
とても貴重です

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