今日はMaboxLinux 21.02 RC3を使ってみたいと思います
MaboxはManjaroに基づいた、Poland(ポーランド)発のデスクトップに特化されたLinuxディストリビューションです 機能的にカスタマイズされたOpenboxデスクトップは、軽量・高速に動作するので古い低スペックなコンピューターでも上手く機能し使うことができます

改良されたメニューやサイドパネル、Maboxコントロールセンターは他のディストリビューションには無い使い勝手と機能面で目を見張る部分が多く、軽量かつ機能的なXfce・LXDEのコンポーネントを上手に使っている恩恵が多々見受けられます openboxの軽量さとXfceの多機能をズルイくらい上手く利用して、openboxの弱い部分カバーしつつ相乗効果 Xfceを超えるようなデスクトップ環境にビルド
派手な見た目とは裏腹に軽量に動作 MaboxLinuxは、そんな理想に近いOSに仕上がっています
Maboxはシステム保守面でローリングリリースモデルを採用 リポジトリ上のソフトウェアパッケージは日々更新され、定期的にアップデートを行いシステムを常に最新の状態を保ちます アプリ管理ツールはGUI操作できるPamacがプリインストールされているので、ビギナーユーザーでもアプリのインストールや更新を簡単に行えます

インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
MaboxLinux 21.02 RC3

Release | 2021.01.20 |
Type | Linux |
Based on | Manjaro |
Package Management | Pacman, snap |
Architecture | x86_64 |
Desktop | openbox |
Download

ECS LIVE STATION LS-4-64

CPU | Intel Celeron N2830 (SoC) Processor |
RAM | DDR3L 4GB |
VIDEO | Intel® HD graphics |
STORAGE | SATADOM 64GB |
LAN機能1x GIGABIT LAN ポート WiFi IEEE 802.11b/g/n + Bluetooth4.0搭載ストレージ ワイヤレス給電 (Qi)Qi V1.1.2 (5V1A=5W max) |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 上からTimezone・Keytable・Languageを使用するものを選択[Enter]キーを押します
日本語環境なら下記選択でOKです

起動しました しかし文字化け

日本語フォントインストール
日本語フォントはシステムにインストールします 下記方法でユーザー単位でインストールでも使えますが、インストーラーが文字化けします インストールされる方はシステムにインストールをお勧めします

Desktop
このパソコンでのLiveセッションでの起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
良い感じで動作するので、インストールしたい衝動に駆られます
日本語化するとConkyが一部文字化けするのが残念です

MaboxLinux 21.02 RC3のデスクトップはパネルは上に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワードを入力でログインできます

Liveセッションではmaboxでログインできます
Lockスクリーン
Lockスクリーンは、設定したアイドル時間超過か、強制でコンピューターをロックさせる事ができます
画面は背景画像のみで入力する場所はありませんが、そのままユーザーパスワードを入力でロックを解除できます

LiveセッションではmaboxでLock解除できます
パネルアイテム

左サイドパネル
クリックで左側から表示
主要ディレクトリ等にアクセスできます

アプリケーションメニュー
機能的にカスタマイズされたアプリケーションメニューが設置されています

右サイドパネル
クリックで右側から表示
主要ツールのランチャーです

デスクトップ上での右クリックメニュー

Nitrogen
Openboxなので壁紙の設定は、多機能なNitrogenが入っています
アプリケーションメニュー→Mabox Config→Wallpaperで起動できます
壁紙画像は風景画とManjaro系の画像が多い印象

System Tools
Mabox Control Center
各種設定ツールのMabox Control Centerです
日本語化されていないのが少々残念ですが、この辺なら使えなくないレベルなので頑張ってトライしてみましょう

Openbox設定マネージャ
Openboxの設定ツールです
外観系のツールが多いので、カスタマイズはここから…

Pamac
アプリ管理ツールのPamacです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです

PCManFM
軽量多機能なファイルマネージャーのPCManFMです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Applications
Maboxはプリインストールされているアプリは少な目です
特にオフィス・グラフィック系のアプリは無いに等しいです
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ軽快に使うことができます

Viewnior
画像ビューアのViewniorです
このパソコンでは軽快に使うことができます

CPU-X
CPU-Xは、ハードウェアとシステムの情報を照会できるツールです
WindowsのCPU-Zの様なCPUツールです

DeadBeeF
軽量高音質ミュージックプレイヤーのDeadBeeFです
右側はPulseのサウンドコントロールです(音量調節)

日本語入力
日本語入力の関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo pacman -Sy
$ sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc
.xprofileを作成
テキストエディッタを起動します
homeフォルダに.xprofileを作成し、下記を記述して保存します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
隠しファイルについて
ファイルマネージャーは隠しファイルは表示しない設定になっています
.xprofileは非表示ファイルなので、保存後はファイルマネージャー上では表示されません ファイルマネージャーの設定で、隠しファイルを表示にチェックを入れると表示する事ができます

.bashrcに追記
テキストエディッタを起動
.xprofileと同じhomeフォルダで.bashrcを開き、下記を追記します
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
.bashrcはファイルマネージャーの隠しファイルを表示にチェックを入れないと表示されません
コンピューターを再ログインさせます
再ログイン後、パネルにはFcitxが常駐していますが、今回はconfigtoolをインストールしていないので設定画面は開くことはできません 因みにconfigtoolは無くとも日本語入力できます
テキストエディッタを起動して、日本語入力のテストをします

インストール
パネルに常駐しているインストーラーより起動
インストーラーは言語を選択して使うことができるので、比較的簡単に扱うことができます

フォントインストール時にシステムにフォントをインストールしないと、インストーラーは文字化けを起こします 注)
あとがき
MaboxLinux 21.02 RC3はOpenboxでいながら、Xfce並の機能性とカスタマイズ性 スペシャルOpenboxと名乗って良いくらいのパフォーマンスを見せてくれます インストールするなら今回使ったパソコン以上を使えば間違いはありませんが、openboxなので前後のスペックでも、余裕で行けると思います
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