今日は2021.03.01にリリースされた、Emmabuntus DE3 i686 1.04を使ってみたいと思います
Emmabuntü は France(フランス)発の、DebianのStableに基づいたLinuxディストリビューションです Emmabuntüsは使用済みコンピューターの再利用化を簡素化するために開発され、コンピューターやハードウェアの寿命を延ばし、原材料の過剰消費によって引き起こされる無駄を軽減します

Emmabuntü は古いコンピューターで使用できるよう、リソースを適度に軽減させています 常時使用するための多数のプログラム・アプリケーションを起動するためのDockランチャー・メディアコーデックの簡単なインストール・自動スクリプトによる迅速なセットアップ等の、多くの最新機能を搭載 多くのコンピューターで動作する、安定した信頼性の高いディストリビューションをユーザーに提供 古いパソコンでも現代に対応した機能を存分に扱うことのできるディストリビューションです

Emmabuntüはセキュリティ面では、Linuxの信頼性と堅牢性を備え高度なセキュリティ機能でマルウェアやスパイウェアからユーザーを保護 プリインストール済みの専用のアップデートツールでシステムは常に最新の状態を保持し、ユーザーは安心してコンピューターを使うことが出来ます

今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypePに、日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
LinuxのEmmabuntüs DE3 1.04 32bit

Release | 2021.03.01 |
Type | Linux |
Based on | Debian(Stable), Ubuntu (LTS) |
Architecture | i686, x86_64 |
Desktop | Xfce LXQt |

ダウンロード
公式サイトは日本語対応です
SONY VAIO TypeP VGN-90HS

CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます Japanを選択してEnterキーを押します

な、なんとEmmabuntusは、今バージョンより日本語対応ですか!
開発者の皆さん!ありがとうございます …m(_ _)m
起動しました
先ずはネットワークに接続 そしてインストーラーを起動させます

インストール
使用する言語を選択します
日本語で起動しているので、デフォルトは日本語になっています

ロケーションを地図上をクリックして設定します

キーボードレイアウトを設定します
日本で販売されているWindows系のパソコンは、下記の様にデフォルトでOKです

インストールするデバイス・パーティションを選択します
このパソコンには他のOSもインストール済みなので、手動パーティションを選択します

インストールするパーティションをクリックして、下記の様に編集設定します

最終確認です
確認後にインストールをクリックします

インストール開始しました インストールは通常15分前後で終了します

インストール終了 パソコンをシャットダウンさせ、USBメモリを確実に抜いて終了です

起動
Emmabuntus DE3 1.04のデスクトップはXfceですが、起動時にLXQtに切り替えることが可能です

LXQtデスクトップはXfceに比べて至って軽快 スペック次第ではLXQtもアリですね

デスクトップ環境の切り替えは、ログイン画面でも可能です
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は軽快 ★★★☆☆
普通に現役マシーンとして機能します

Emmabuntus DE3 i686 1.04のデスクトップはパネルは上に設置 下にはDockランチャーが設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログイン画面
ログイン画面ではユーザーパスワード入力でログインできます

Live Bootでのパスワードは「oem」です
Lock画面
Lock画面は、設定したアイドル時間超過か、強制でコンピューターをロックさせる事ができます
ユーザーパスワードを入力でロックを解除できます

Live Bootでのパスワードは「oem」です
パネルアイテム 左側

Whisker Menu
アプリケーションメニューは、XfceのWhisker Menuです

パネルアイテム 右側

音量調節
パソコンのサウンドデバイスの音量調節です

Dockランチャー
アプリケーションが即座に起動できる、カスタマイズ性の高いDcokランチャーの定番Cairo-Dockです
ランチャーには定番のアプリ類が登録して有ります

デスクトップ上での右クリックメニュー
Xfceなのでアプリケーションメニューも設置され、アプリの起動も可能です

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

Thunar
高機能なファイルマネージャーのThunarです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Software
アプリ管理ツールのSoftwareです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです
因みに、Synapticパッケージマネージャーもプリインストール済みです

Applications
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは起動は遅いですが、起動後はそこそこ使うことが出来ます
この辺はRAM2GB積んでいる恩恵ですね

Gnumeric
オフィスアプリの軽量な表計算ツールのGnumericです
Emmabuntus DE3 1.04には、LibreOfficeもプリインストール済みです

GIMP
画像編集アプリのGIMPです
VAIO TypePで、この辺が使えることが凄いですよね

Audacious
Emmabuntus DE3 1.04にはClementineがプリインストール済みです
しかし、VAIO TypePではミュージックプレイヤーはAudaciousをインストールします
AudaciousはSoftware・Synapticパッケージマネージャー・Terminalでインストールできます
ミュージックプレイヤーの音飛び問題
VAIO TypePはDebian系のディストリビューションで音飛びします Audaciousは、その対策が比較的簡単なアプリです
Audaciousの設定で出力プラグイン(Output Plugin)のデフォルトで使われているPulseAudioを外します 他を選択 無事に音飛び解消します
通常では解消する筈ですが、今回はダメみたいなので、PulseAudioを削除します
PulseAudio削除
Synapticパッケージマネージャーを起動します
「pulse」で検索して、結果より出来てきた「pulseaudio」削除します

PulseAudio削除は、それに依存するツールが使えなくなる可能性があるので、削除する場合は自己責任にてお願いします
Audacious設定
Audaciousを起動します
設定→オーディオで出力プラグインをALSA出力を選択設定します

今回は色々と有りましたが、なんとか再生できました
設定をしっかりすればVAIO TypePでもミュージックプレイヤーを楽しむ事ができます

日本語入力
日本語入力関連ツールをインストール設定します
Fcitxをインストール
Terminalを起動します
下記コマンドを入力します
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc
一旦ログアウトします
Fcitxcを設定
ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

入力メソッドタブで、日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します

ワープロアプリを起動して、日本語入力のテストをします

あとがき
今回はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypePにインストール その軽快な動作を満喫できました
アプリやツール類が満載でインストール後に即戦力で使える しかし自分的には満載感が否めなく、重複しているアプリ類がアレな感じがします
今回のインストールに消費した容量は8.77GB やはりツールやアプリ類が満載なので少し多めの印象ですね

しかし、このご時世… 32bitが起動するOSは貴重です
リリースされる限り、ここでは紹介していくつもりです
Emmabuntus DE3 1.04の日本語対応 すごく嬉しいです
これからも開発頑張ってください 陰ながら応援しています
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