今日は2021.05.09にリリースされた、Freespire 7.5を使ってみたいと思います
FreespireはUSA(アメリカ合衆国)発のUbuntu に基づくデスクトップ指向のオペレーティングシステムです
XfceをMATEテイストにカスタマイズされたデスクトップは使いやすさ重視 軽量にビルドされたシステムと相俟って、オフィシャルからパーソナルの多くのシーンでの需要が見込まれます
プリインストールされているアプリケーションも軽量な方向性で統一 デスクトップもシンプルさの中に鮮麗されたUIが光り、優れた機能と快適さをユーザーに提供してくれます
今回はCeleron N2830 搭載の ECS LIVE STATION LS-4-64にインストールしてみたいと思います
インストールする際はインストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Freespire 7.5

公式ページ
今回使用するISOイメージファイルは、release-750F.isoです
システム要件
CPU | x86_64 IntelまたはAMDベースのプロセッサ |
メモリ | 2GB以上のRAM |
ディスク容量 | 15GB以上のハードドライブスペース |
キーボードとマウスまたはタッチインターフェイス |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



USBメモリを使って起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます このままEnterキーを押します

起動しました それでは順に沿ってインストールしていきます
- ネットワークに接続
- インストーラーを起動

インストール
インストーラーが起動しました
使用する言語を選択します

キーボードレイアウトを選択します
日本で販売されている日本語のWindowsの入ったパソコンは下記でOKです

アップデートと他のソフトウェアをインストールするか選択します
ここは無難に全てにチェックを入れます

インストールの種類を指定します
このパソコンには他のOSも入っているので、任意のパーティションにインストール可能なそれ以外を選択します

インストールするパーティションをクリックして下記の様に編集設定します
終了後にインストールをクリックでインストール開始します

地図上をクリックしてロケーションを設定します

必要なユーザー情報を入力します

入力作業はこれで終了です
インストール終了を待ちます
インストール終了 パソコンをシャットダウンさせUSBメモリを確実に抜いて終了です

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は快適 ★★★☆☆
星4に近い星3で、想像以上に快適に動作します

Freespire 7.5のデスクトップはパネルは上下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
パネルアイテム

Whisker Menu
Xfceの機能的なメニューランチャーのWhisker Menuが設置されています

Places
パソコンの設置されているストレージのパーティション一覧と主要フォルダ等が表示
クリックでファイルマネージャーで開きます

アクションボタン
セッションのオプションが実行できます

右クリックメニュー
デスクトップ上ので右クリックメニューです

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
各種設定ツールの設定マネージャーです

Terminal
ターミナルエミュレーターのTerminalです

Thunar
ファイルマネージャーのThunarです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリのインストールを行えるツールです

Applications
Freespire 7.5はアプリ起動時、通常のXfceと違う面があります
アプリにはメニューバーは表示されず、上パネルにアクティブなアプリのメニューが表示されます
MacやGNOMEを使い慣れた方には使いやすいかもしれませんね

アプリによってはアプリにメニューバーが表示されるものもあります
Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Thunderbird
メールクライアントのThunderbirdです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

Abiword
軽量ワープロアプリのAbiwordです
このパソコンでは、軽快に動作します

Gnumeric
軽量表計算アプリのGnumericです
このパソコンでは、軽快に動作します

Audacious
高音質ミュージックプレイヤーのAudaciousです
このパソコンでは、軽快に動作します

日本語入力
日本語入力関連ツールのインストール設定をします
日本語入力関連ツールのインストール
メニューより、設定→言語サポートを起動します
起動後に言語が「完全にインストールされていません」と表示されるのでインストールします

これでFcitxとMozcが自動的にインストールされます
Fcitx-confiq-gtkをインストール
Synapticパッケージマネージャーを起動します
fcitxで検索して検索結果より表示されるfcitx-config-gtkをインストールします

Fcitxの設定ツールのFcitx-confiq-gtkのインストールは任意です
設定はCUIでもできるので、無くてもFcitxは使えます
一旦ログアウトします
Fcitxの設定
ログインするとパネルにはFcitxが常駐してるので、クリックして設定画面を開きます

入力メソッドタブで日本語キーボードとMozcが設定されていることを確認します

ワープロアプリを起動して日本語入力のテストをします

今回使用したパソコン
ECS LIVE STATION LS-4-64

CPU | Intel Celeron N2830 (SoC) Processor |
RAM | DDR3L 4GB |
VIDEO | Intel® HD graphics |
STORAGE | SATADOM 64GB |
LAN機能1x GIGABIT LAN ポート WiFi IEEE 802.11b/g/n + Bluetooth4.0 ワイヤレス給電 (Qi)Qi V1.1.2 (5V1A=5W max) |
あとがき
Freespire 7.5はXfceデスクトップになり進化を遂げました その使い勝手は以前とは比較にならないくらい使いやすいデスクトップに仕上がっていました XfceなんだけどMATE風の便利な面も持ち合わせて…
軽さの面でもUbuntuベースを感じさせない軽量感 UbuntuベースXfceデスクトップのディストリビューションって大体想像つきますよね Freespire 7.5は想像以上に軽量 思わずDebianベースと思ってしまうくらい軽快に動作しました
今回のインストールで消費した容量は、6.89GB(screenfetch・GParted込み)
システム要件では15GB以上と書いてありましたが、インストトールするなら20GB以上は欲しいところですね

インストールするパソコンはWindows Vistaモデル以上ですね まさにシステム要件通り
意外とCore2Duo・1.5GBRAMのCF-R6でも行けそうな気がしないでもないです
Freespire 7.5は軽くて使いやすいディストリビューションです 少しでも気になったら使ってみたほうがいいですよ 地味にオサレで、お勧めのディストリビューションです
コメント