今日は2022.07.09にリリースされたDebian 11.4.0 Xfce 32bit版を使ってみたいと思います

DebianはLinuxディストリビューションのひとつである、Debian GNU/Linuxを中心とするUnix系システムのディストリビューションを作成しているプロジェクトです
Ubuntu・Knoppix・PureOS・SteamOS・Tails等の人気のLinuxディストリビューションの多くは、ベースとしてDebianを選択 Debianは全てのツールを提供しているので、誰もが必要に応じて独自のパッケージにてDebianアーカイブのソフトウェアパッケージとして拡張可能です

DebianはLinuxの信頼性と堅牢性を備え、高度なセキュリティ機能でマルウェアやスパイウェアからユーザーを保護してくれます

Debianは高品質を保ち安定しているディストリビューションなので、有る意味面白みに欠ける部分が有ります しかし、それは普通に凄いことで有るわけでDebianを選択しない理由と言うものは、個人の選り好みと使い勝手以外は有りえない気がします

今日はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypePに日本語インストールしてみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
Debian 11.4.0 Xfce

Release | 2022.07.09 |
Type | Linux |
Based on | Independent |
Package Management | dpkg |
Architecture | aarch64, armel, armhf, i386, i686, mips, mipsel, ppc64el, s390x, x86_64 |
Desktop | AfterStep, Awesome, Blackbox, Cinnamon, Fluxbox, flwm, FVWM, GNOME, i3, IceWM, ion, JWM, KDE, LXDE, LXQt, MATE, Xfce, Openbox, pekwm, Ratpoison, WMaker, XBMC |
最低限必要なシステム
最小 | 推奨 | |
CPU | ー | ー |
メモリ | 128MB(デスクトップ無し) 256MB(デスクトップあり) | 512MB(デスクトップ無し) 1GB(デスクトップあり) |
ディスク容量 | 2GB | 10GB |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
Download
今回使用するISOイメージファイルは、debian-live-11.4.0-i386-xfce.isoです
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください



起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます 上から2番目を選択して使用する言語を選択しEnterキーを押します


起動しました それでは順に沿ってインストールしていきます

- ネットワークに接続
- インストーラーを起動
インストール
インストーラー起動しました
インストーラーは言語を選択して使うことができるので比較的使いやすくなっています

Debianのインストールは下記記事をご覧ください

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って軽量 ★★★☆☆
普通に即戦力で使うことができます

Debian 11.4.0 Xfce 32bit のデスクトップはパネルは上に設置 下にはパネルランチャーが設置 定番のアプリが予め登録されています
マウスは左ダブルクリック実行の設定です

アプリケーション
Debian 11.0.0 Xfceのアプリケーションランチャーは、Xfce定番のWhisker Menuではなくwin9xテイストなランチャーが設置されています

サウンドコントロール
パソコンのサウンドデバイスの音量調節です

クリックメニューより詳細なサウンド設定のオーディオミキサーを呼び出せます

電源管理
ノートパソコンの場合は輝度調整が付属します
VAIO TypePでも問題なく起動調整できました

通知
パネルよりユーザーに大切な情報を通知します

日時
パネル上はデジタル時計を表示 クリックでカレンダーが表示されます

デスクトップ上での右クリックメニュー
Xfce環境なので、デスクトップ上での右クリックメニューにはアプリケーションランチャーが設置されています

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
設定マネージャー
Xfce環境の各種設定ツールの設定マネージャーです

Thunar
Xfce環境の高機能なファイルマネージャーのThunarです

Terminal
Xfce環境のターミナルエミュレータのTerminalです

Synapticパッケージマネージャー
アプリ管理ツールのSynapticパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリをインストールできる便利なツールです

Firefox
ウェブブラウザのFirefoxです

Mozilla FirefoxはMozilla Foundation及び、その傘下のMozilla Corporationによって開発されているフリーでオープンソースのウェブブラウザです
プライバシーを一切侵害せず、あらゆるユーザーの為に開発 ユーザーに関するデータを収集せず、強力なプライバシー設定でトラッカーによるウェブ追跡をブロックします
このパソコンでは、そこそこ使えます このパソコンで最新のFirefoxは、少々現実的では無いので、できれば軽量ブラウザを導入した方がいいかもしれません
LibreOffice
LibreOfficeはThe Document Foundation(ザ ドキュメント ファンデーション、ドキュメント財団)のオープンソースのオフィスアプリです

Writer(文書作成)・Calc(表計算)・Impress(プレゼンテーション)・Draw(ベクタードローグラフィック)・Base(データベース)・Math(数式作成)から構成され、MS社のオフィスと遜色ないパフォーマンスを見せてくれます

このパソコンでは、そこそこ使うことができます
ristretto
画像ビューアのristrettoです

Parole
シンプルなメディアプレーヤーのParoleです

日本語入力
Debian 11.4.0 Xfceにはim-configとiBusがプリインストール設定済みです
今回はデフォルトなiBusをMozcをインストールして使います
iBusはパネルに常駐してユーザーの日本語入力をサポートします
クリックメニューより設定を開きます

設定画面の入力メソッドタブで入力メソッドの設定がも日本語キーボーとMozcが設定されている事を確認します Mozcが設定されていない場合は追加設定します

ワープロアプリを起動して日本語入力のテストをします

あとがき
Debian 11.4.0 Xfce 32bit版はAtom Z540 搭載のSONY VAIO TypeP VGN-90HSで割と快適に使うことができました



今回のインストールで消費した容量は7.33GBと小さく収まりました VAIO TypePの様な低スペックで低容量なパソコンには有難いサイズです

インストールするパソコンは今回インストールしたDebianは32bit版なのでWindows XP世代のパソコンから使えると思います
今回使用したパソコン
SONY VAIO TypeP VGN-90HS




CPU | Intel® Atom Processor Z540 |
RAM | DDR2( SDRAM)2GB |
STORAGE | SSD64GB |
現在、デフォルト環境のWindows Vistaを入れて快適オフライン運用中 |
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