今日はQ4OS 3.13 TDEを使ってみたいと思います
Q4OSはGermany(ドイツ)発のDebian GNU/Linuxをベースにした軽量で使いやすいデスクトップ指向のオペレーティングシステムです 一連の専用ユーティリティと特定の最適化、生産性の高いシステムを簡単に実現することに重点を置いてあるので、自分好みの作業環境を手に入れたい人にとって理想的なLinuxディストリビューションです
無駄のない高速なシステムを簡単にセットアップして、余分なコンポーネントやアプリケーションを排除できるのでビギナーからエキスパートユーザーまで幅広く支持されています
Q4OSは32bitと64bit揃い踏みなので、古いパソコンを再生するのに最適なディストリビューションです しかもTrinityデスクトップ環境(TDE)は軽量環境な面では定評で、古いパソコンでも快適に動作してくれます
今日はWindows VISTA世代のパソコン、Core2Duo U7500搭載のPanasonic Let’s note CF-R6AW1BJRで日本語起動してみたいと思います
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
最新のQ4OSの記事はこちらです

Q4OS 3.13 TDE(Trinity)64bit

Release | 2020.12.17 |
Type | Linux |
Based on | Debian (Stable) |
Architecture | aarch64, armhf, i686, x86_64 |
Desktop | KDE Plasma, Trinity |
最小システム要件
KDE Plasma | Trinity | |
CPU | 1GHz | 300MHz |
メモリ | 1GB | 128MB |
ディスク容量 | 5GB | 3GB |
この数値は公式よりアナウンスされているものです
ダウンロード
CF-R6AW1BJR

CPU | Intel(R) Core 2 Duo U7500 |
RAM | DDR2 SDRAM 1.5GB |
STORAGE | SATA 500GB |
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください




起動させる
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます このままEnter キーを押します

このウィンドウが現れます
初期セットアップでネットワーク接続必須なのでWi-Fiセットアップします

リストから接続するSSIDを選択Nextをクリックします

接続Keyを入力してNextをクリックします

使用する言語を選択します

起動しました 解像度の低いノートなのでWelcome screenが大きく感じます

Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って軽快 ★★★☆☆
普通に現役マシーンとして使えるレベルです

Q4OS 3.13 TDEのデスクトップはパネルは下に設置 マウスは左ダブルクリック実行の設定です
ログアウト画面
ログイン画面ではユーザーネームとパスワードを入力でログインできます

Liveセッションでは、左側のadminqを選択でパスワード未入力でログインできます
UserName | adminq |
Password |
ロック画面
Q4OS 3.13 TDEのロック画面は時計です
設定したアイドル時間超過か、任意でコンピューターをロックさせる事ができます

パスワード入力でロック解除できます
Liveセッションではパスワード未入力でロック解除できます

パネルアイテム

アプリケーションメニュー
Q4OS 3.13 TDEのメニューランチャーはWindowsテイストで、シンプルでとても使いやすいです

TDEキーボードツール
Q4OS 3.13 TDEはLiveセッションやインストール後に、日本語入力関連のツールが整っていて非常にユーザーライクでいいですね

デスクトップ上での右クリックメニュー

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
コントロールセンター
各種設定ツールのコントロールセンターです

Konsole
ターミナルエミュレーターのKonsoleです

Konqueror
ファイルマネージャー・ウェブブラウザ・画像ビューアとマルチな使い方ができるKonquerorです

Software Center
アプリ管理ツールのSoftware Centerです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです
このツールはインストールできるアプリに限界があるので、一番上にあるSynapticをインストールして使った方が現実的ですね

Synapticパッケージマネージャー
という訳で早速インストールしました
Synapticパッケージマネージャー こちらもアプリ管理ツールです
Q4OS 3.13 TDEはバンドルされているアプリは少なめなので、下記のAbiword(軽量ワープロ)やAudacious(軽量高機能ミュージックプレイヤー)等の最低限必要なアプリをインストール後に追加する事になりますね

Applications
先ほども触れましたが、Q4OS 3.13 TDEはバンドルされているアプリは少なめです ある意味こういった無駄のない部分がQ4OSの人気の一つかもしれませんね
Konqueror
先ほどファイルマネージャーとして紹介したKonquerorです
こちらはウェブブラウザとしてのKonquerorです

KCalc
計算機アプリのKCalcです

KWrite
テキストエディッタのKWriteです

Audacious
紹介するアプリが無いので、追加したミュージックプレイヤーを紹介します
軽量高機能高音質ミュージックプレイヤーのAudaciousです
Linuxで、どのミュージックプレイヤーを使うか迷った時はAudaciousを無難に選んでおくのが吉ですね

日本語入力
Q4OS 3.13 TDE初期設定で日本語を選択した時点で、日本語入力が使える設定になっています
im-configを使って設定します
im-configを設定
アプリケーションメニューより入力メソッド(im-config)を起動させます
この画面が現れます OKをクリックします

使用する入力メソッドを選択します
fcitxにチェックを入れてOKをクリックします

これでfcitxとMozcが使えるようになります

一旦ログアウトします
再ログインするとパネルにはFcitxが常駐しているので、クリックして設定を開きます

入力メソッドタブで日本語キーボードとMozcが設定されている事を確認します

追加でインストールしたAbiwordを起動して、日本語入力のテストをします

インストール
インストールは下記記事を参考にしてください

あとがき
Q4OS 3.13 TDEで採用されているTrinityデスクトップ環境は、他の環境に比べて独特の使い勝手諸々から人気は微妙な環境です しかし、どんなものも使い込めば普通に使えちゃうんですよね 軽くて便利なTrinityデスクトップ環境は、知っておいて損は無い良システムですね
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