今日は2021.07.24にリリースされた、LxPupFocal32 21.02を使ってみたいと思います
LxPupはUbuntu 20.04 Focal Fossa+DebianベースのPuppy Linuxで、Puppy LinuxにLXDEデスクトップ環境を備えた派生ディストリビューションです
Openboxウィンドウマネージャー・LxPanelパネルマネージャー・PCManFMファイルマネージャー等を使用した環境は超軽快
LxPupは、Puppy Linuxのすべての利点(小さいISOファイル・幅広いハードウェアサポート・多くのアプリケーションをプリインストール・ライブCDと質素なインストール・フレンドリにサポートしてくれるユーザーフォーラム)を軽量でありながら最新のLXDEデスクトップ環境と持ち合わせています
LxPupにはさまざまな「フレーバー」があり、公式Puppy Linuxビルド(SlackwareおよびUbuntuコンポーネントに基づく)の派生物として構築されたものと、新しいwoof-ceビルド(Slackwareベース)があります 多彩なフレーバーは多種多様なカーネルと、基本システムのソフトウェアリポジトリへのアクセスをユーザーに提供します
今回はCore2Duo E4300搭載のFMV DESKPOWER CE50W7に日本語起動インストールしてみます
インストールする際は、インストール前にLive Bootで試す事をお勧めします
今回は解像度1280×1024にて使用してみたいと思います
LxPupFocal32 21.02

Release | 2021.07.24 |
Type | Linux |
Based on | Ubuntu 20.04 Focal Fossa + Debian |
Architecture | i686, x86_64 |
Desktop | JWM, Openbox LXDE |
HomePage

Download
今回ダウンロードしたISOイメージは、LxPupFocal32-21.02+5.isoです
Puppy日本語化ファイルのダウンロード
LxPupFocal32 21.02を日本語化するファイルは、下記サイトにてダウンロードできます ファイル名は 「 lang_pack_ja-upbb-r2.pet」です
Live BootできるUSBメモリの作成
パソコンからUSBメモリを使ってLinuxを起動できるUSBメモリを作成します Windows・Mac・Linuxを使っての作成方法は下記記事を参考にしてください




起動
USBメモリを使っての起動は、Bios画面のBootメニューで一番に起動するデバイスを、USBメモリを選択します そして再起動します
この画面が現れます このまま一番上を選択Enterキーを押します

起動しました

日本語化
ダウンロードしてきた日本語化ファイルをクリックします
このウインドウが開きます Yesをクリックします
インストールが始まります

インストール終了後に、言語・タイムゾーン・キーボードレイアウトを設定します

Xを再起動させます

これでLxPupは日本語化されます
- 日本語化の作業はインストール後にも待っています
- Live Bootで日本語化させても、Lxpupのインストールは英語でインストールされます
- ここでの日本語化はインストーラーを日本語表記で見やすくさせるだけのものです
- インストール時の言語が英語でも構わない方は、ここでの日本語化はせずインストール後のみ日本語化させましょう
インストール
インストーラーが起動しました
Installをクリックします

一番下のInternal hard drive/SSDをクリックします

sdaをクリックします

インストール先を指定します

このままINSTALLをクリックします

インストール(コピー)が始まります

インストール終了後GRUB4(ブートローダー)の編集ツールが起動します
このドライブ内だけを検索にチェックを入れます

パソコンにインストールされているOSを検索し、下記のように表示されます
問題なければOKをクリックします

最終確認です OKをクリックします

GRUB4ブートローダがインストールされました
Menuリストを編集したい場合はクリックして修正できます

LxpupはLive Boot時に日本語化させても、インストールは英語でインストールされます
初回起動後に今一度日本語化させます
LxPupのセッションの保存
初めて起動しシャットダウンする際にセッションの保存を促すウインドウが開きます
画面の指示に従い保存領域を作成します

詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください

- Live Bootで起動〜シャットダウン時にもセッションの保存を促すウインドウが現れますが、ここでは行いません
- セッションの保存はインストール後の初回起動時のシャットダウンで行います
Desktop
このパソコンでの起動後の挙動は至って快適 ★★★★☆
普通に即戦力で使うことができます

LxPupFocal32 21.02のデスクトップはパネルは下に設置 上にはDockランチャーが設置 マウスは左シングルクリック実行の設定です

アプリケーション
アプリケーションランチャーはLXDEのシンプルなタイプが設置
win9xテイストで軽快に動作します

ボリュームコントロール
パソコンのサウンドデバイスの音量調節です

クリックメニューよりサウンドミキサーを起動できます

右クリックメニュー
デスクトップ上での右クリックメニューです

デスクトップの設定
デスクトップの設定にはオリジナルの背景画像が用意されています

System Tools
パピーの設定
Puppy Linuxの設定ツールです

PupControl
こちらもPuppy Linuxの設定ツールです

Package Manager
Puppy Linuxのパッケージマネージャーです
GUI操作にてアプリをインストールできるツールです

LXTerminal
LXTerminalはLXDEにおける標準的なマルチタブ端末エミュレータです
VTEをベースとし不要な依存性を排除
全てのインスタンスを同一のプロセスで共有しシステムリソースを低減しているので軽快に動作します

PCManFM
PCMan File Manager (PCManFM) はGNOMEのファイル・Dolphin・Thunarを置き換え、軽量化したファイルマネージャです
ドラッグアンドドロップのサポート・ファイルのタブ間ドラッグ・ファイル関連付け・ボリューム管理(mount/unmount/eject、要GVfs)・タブブラウジングなど軽量化されたシステムは多機能装備 コンパクト軽量でいながらユーザーの求める機能を満載しているファイルマネージャです

Applications
Light
LightはFirefoxをベースにした無料のオープンソースのウェブブラウザです
Lightは、Windows・OS X・Linuxと多くのオペレーティングシステムで使用可能
パフォーマンスを重視して構築されている点でFirefoxとは異なり、クラッシュレポーター・セーフブラウジング・スペルチェッカー・開発ツール・ビデオサポートなど、Firefoxの組み込みコンポーネントを削除し軽量化を実現しています

このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します
AbiWord
AbiWordはGNOME Officeに含まれるフリーでオープンソースな軽量ワードプロセッサです
文書フォーマット・表・脚注の表示やインデックスの自動作成等の機能を備え、UIはMicrosoft Wordなので、比較的馴染みやすい外観 ソフトウェアはクロスプラットフォームに対応し、機能の拡張はプラグインによって可能 他のオフィスと簡単にデータを交換可能
インポート・エクスポート可能なファイル形式は、Rich Text Format・(.rtf)・Microsoft Word (.doc)・OpenDocument Text (.odt・Office Open XML (.docx)・HTMLとLaTeX
アプリケーション固有のフォーマットはXML形式です

このパソコンでは軽快に動作します
Gnumeric
GnumericはGNOME Officeに含まれるフリーでオープンソースなワードプロセッサです
Microsoft Excelなどのプロプライエタリな表計算ソフトの代わりに使用できる軽量な表計算ソフトで、GNOMEアプリケーションの中で充実したプラグインシステムを持ち、カスタム関数などアドオン作成可能 プラグインをPerlやPythonなどの言語での記述も可能です
Gnumericはエクセル・XML・HTML・Applix・Quattro Pro・PlanPerfect・Sylk・DIF・Oleo・SC・OpenDocument・Lotus 1-2-3等の多くのスプレッドシートフォーマットを読み書きでき、Gnumeric自身のフォーマットはgzipで圧縮されたXMLです

このパソコンでは軽快に動作します
Viewnior
画像ビューアのViewniorです
このパソコンでは軽快に動作します

pMusic
ミュージックプレイヤーのpMusicです
このパソコンでは、そこそこ軽快に動作します

日本語入力
日本語化ファイル「 lang_pack_ja-upbb-r2.pet」は、日本語入力メソッドのSCIMもプリインストール設定済みで、日本語化後に日本語入力も使うことができます

あとがき
LxPupFocal32 21.02は相変わらず軽快に動作し、古いパソコンでもそのパフォーマンスは変わらず・・・
因みにPentiumM搭載のPanasonic Let’s note CF-W4でも起動させてみました
スペックはPentiumM753 1.2GHz RAM512MBと、思いっきりWindowsXP世代のパソコン
そんな低スペックなパソコンでもLxPupFocal32 21.02は、そのパフォーマンスを見せてくれました

起動も普通に起動 起動後の動作はウェブブラウザ以外は普通に使える感じ
軽作業なら現役マシーンとして使うことができました
今回使用したパソコン
FMV-DESKPOWER CE50W7 FUJITSU





CPU | Core 2 Duo E4300 1.8GHz |
RAM | DDR2 SDRAM PC2-6400 4GB (2GB ×2) |
VIDEO | Intel Graphics Media Accelerator X3000(M/B内蔵) |
STORAGE | SATA HDD 320GB |
| Windows Vistaモデル 超快適オフライン運用中です |
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